──この本の表紙は大泉洋さんですが、実はこの本の主人公である速水輝也は、まさに大泉洋さんに当て書きをしたそうなんです。
連載の前、2013年時点で”大泉さんを完全当て書きした、社会派の長編を書いてみませんか?”と誘われたのがきっかけだったそう。取材などを含めて、2年ものあいだ準備をして大泉さんに初めてお会いして見せたそうです。
物語は、雑誌の出版社がテーマになっていて、社会派、出版業界の今の状況をリアルに描かれています。

塩田:市場規模の現象が著しくて、このままだと小説が残らないんじゃないかというくらい危機感を持っていて。初版部数がどんどん減っていってて、大変さを痛感していたんですね。
一度数字などを全部調べて、客観的に見てみようと思って、すると書かなければいけないことがいくらでも出てきて。紙とデジタルという問題、いろんな問題があって……その中で小説愛、出版社愛、俯瞰した視点でメディアの中の出版社、この3点をうまく書けたら、社会派として成り立つかもしれないと思って、調べて書くということに意義があるんじゃないかと思ったんですね。

○ゲスト情報
小説家・塩田武士さんの最新刊『騙し絵の牙』、KADOKAWAから絶賛発売中です!

「詳しい情報は「KADOKAWA」公式ホームページへアクセス」