アカデミー賞をまじかに控えた二月の夜。ひとりの新人映画監督がれんが屋にやって来ました。
デジタルレコーダーを片手に、なにやら鈴木さんにインタビュー取材をはじめたこの人、実はあの現代美術のアーティスト、村上隆さんです。宮崎アニメの大ファンとして知られる村上さんは、今夜はなにやら低姿勢。鈴木さんから何を聞き出そうとしているんでしょうか?
なんだか、『わからない』という言葉がよく出てくる二人の会話は、いったいどこに向かっていくんでしょうか?ごめんなさい、よくわかりません。

村上さんはわからない自分をわかるためにわからないことをやろうとしているみたいです。
でも鈴木さんは、たとえば宮崎さんがどこへ行くのか?次に何をやろうとしているのか?わかろうとしているんでしょうか?もしかして、ずっとわからないままがいい!って願ってるんじゃないでしょうか?

そういえば、以前鈴木さんはこんなことを言ってました。

『わからないことは、わからないままにしておくと、いいことがある。』と。