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Athelete News
21.07.17
スケート人生で今が1番楽しい
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今週の「Athlete News」は、フィギュアスケートの平昌オリンピック銀メダリスト・宇野昌磨選手をゲストにお迎えしました。

宇野昌磨(うの・しょうま)選手は、1997年生まれ、愛知県名古屋市出身。トヨタ自動車所属。
5歳の頃に遊びに行ったリンクで、浅田真央さんに誘われてスケートを始めました。
高難度の4回転ジャンプを着氷させる技術の高さが持ち味で、数々の世界大会で活躍。
2018年の平昌オリンピックでは、銀メダルを獲得され、来年の北京オリンピックで2大会連続のメダルを目指します。

今回はリモートでお話を伺っていきました。



──昨シーズンは、宇野選手が出場を予定していたグランプリシリーズ・フランス大会などが中止。初戦が12月の全日本選手権という異例の事態でしたけれども、どんなシーズンでしたか?

例年にはない、すごく特別なシーズンになりました。いつもある試合がどれだけ恵まれた環境だったのか、1つ1つの試合にどれだけの方が関わって、どれだけの方が協力してくれてるからこそできているのか、というのを改めて実感できる年になったのかなと思います。

──そして5連覇がかかっていた全日本選手権は2位。振りを終えた後、氷上でガッツポーズも見られましたけれども、その心境を教えてください。

2位という結果でしたけれども、自分の中での出来栄えというものはベストが尽くせたかなと思いましたし、また、その後で羽生結弦選手の演技を見た時に、今の自分がどれだけ良い演技をしても全く敵わないなと強く実感して、改めて“スケートがもっと上手くなりたいな”と心から思うことができました。1年間スケートに対するモチベーションが見つかりにくい中で練習していて、もちろん今の自分でも難易度の高いものができてはいるんですけれども、もっともっとその先を目指していいんじゃないかと思いました。

──やはり羽生結弦選手の存在というのは、宇野選手にとっても大きいものなんですか?

大きいですね。練習することは当たり前なんですけど、自分から練習に積極的に取り組むようになったのは羽生結弦選手の影響が大きかったです。また、今年世界選手権で2位だった鍵山優真君が新しく出てきて。彼とは仲が良くて、よく話したりゲームをしたりするんです。羽生選手はやっぱり自分からしたらちょっと雲の上の存在なんですけれども、優真君は4つぐらい歳が下なんですけど、(羽生選手以外で)近い年代ですごく上手い選手が現れたっていうのが僕にとって初めての経験で。もちろん海外選手ではそういう選手もいるんですけど、同じ日本で同じ環境で練習できる中では初めてだったので、すごく嬉しくて、スケート人生で今が1番“スケートをやっていて楽しいな”と思っています。

──その充実度合いが次のシーズンに良い影響を及ぼすんじゃないかと思います。男子選手は今複数の4回転ジャンプを入れるのが当たり前の時代になりましたけれども、やっぱり4回転を跳ぶのは大変なんですか?

大変なんですけど、最近みんな簡単に跳ぶようになってきていて。それこそ鍵山優真君とかは、今跳べる(4回転)ジャンプは2種類ではありますけど、すごく簡単に跳ぶので。今まで自分は4回転は難しいと思って練習してきたんですけど、そういう子たちを見てると、もうすぐ4回転というものが難しいという認識ではなくなるのかなと思いながら、“自分も置いていかれないように練習を頑張ろう”と刺激を受けています。

──すごい時代ですね。宇野選手も十分お若いですけれども、さらに新しい世代は、4回転に対する意識というか考え方がちょっと違うなと思いますか?

そうですね。羽生選手も素晴らしい4回転を跳ぶんですけれども、(新しい世代は)もう跳び方が全然違うというか。フィギュアスケートは歴史がすごく長いものではないので、だからこそ時代が変わるのが早いなと感じてます。

──でも、宇野選手も、世界初のトリプルアクセルからの4回転トーループへの挑戦も注目されてますよね。

そうですね。まだ試合では成功はしてないんですけれども、一応挑戦はしてます。

──“誰よりも早く決めてやりたい”みたいな思いがありますか?

僕にとっては、5回転ジャンプとか4回転アクセルとか、新しいことを誰よりも先にやるというのは、その人が1番大変だと思うんですよ。なので僕は、誰かができた後に、“あ、できるんだ”って思って挑戦するぐらいが、立ち位置的にちょうどいいというか、楽だなと考えてるんですけど(笑)。

──(笑)。“いち早く4回転アクセルや5回転に挑戦してやろう!”みたいな思いは今のところはないということですか?

そうですね。僕はあんまり怪我をしたくないので(笑)、誰かができて、“あ、できるんだ”って思ってから挑戦したいです(笑)。

──素直な気持ちを聞きましたけれども(笑)。さて、去年の8月からYouTubeチャンネル「宇野昌磨アップロードチャンネル」を開設されました。これはどのような思いで開設されたんですか?

僕はSNSを全くやっていないので、自分が外に発信する場所というものを全く持っていなかったので、YouTubeというものが自分の発信源になったらなと思いましたし、また、ちょうどコロナ禍が始まったばかりだったので、こういった形でみなさんに何かを届けられたらなという思いでやらせていただきました。

──僕も拝見させていただいたんですけれども、“悪ガキの部分を見せていく”みたいにおっしゃってましたね(笑)。

そうですね(笑)。取材とかだと、どうしても真面目に答えなければならないので(笑)。僕はどちらかというと不真面目な方ではあるんですけど、いつもの自分を見せられたらいいなと思って。

──不真面目なんですか?

そうですね。取材とかだと、けっこう“それを言うんだ!?”って思われることが多いと思うんですね。「天然」と言われることも多いんですけど、天然なのかはその人それぞれの判断に任せるとして、僕は思ったことを本当にそのまま言っているので。それがいいことなのか悪いことなのかはわからないんですけど、他の選手より、「理想的なアスリート」のイメージからかけ離れた存在になってるのかなとは思ってます(笑)。

──そして1日のルーティンで、「滑る・食べる・ゲーム・寝る」とおっしゃってましたけれども、基本的にはそういう毎日を過ごされているんですか?

ずっとそんな生活を送っています。僕はゲームが“リフレッシュ”ではないので、スケートで疲れすぎているとゲームができないっていうぐらい、ゲームも本気でやっているので(笑)。何事も、息抜きでやるっていうことがどうしてもできなくて。ゲームとか、全部全力でやっちゃうんですね。

──だから、「フィギュアスケートで疲れるとゲームに集中できない」っていうことですか?(笑)

そうです(笑)。ただ、今は本当に、ゲームももちろん楽しいですけど、スケートがすごく楽しくてモチベーションがすごく高まっているので、最近はちょっとゲームがおろそかになっています。

──(笑)。さあ、番組ではゲストの方にcheer up songを伺っています。宇野選手の心の支えになってる曲を教えてください。

DISH//の「猫」が、最近の中で1番よく聴いた曲かなと思います。YouTubeで1人で歌っているのを観て、あれがすごく好きで。

──俳優としても活躍されてる北村匠海君がボーカルですが、(YouTubeチャンネルの)「THE FIRST TAKE」でいろんな方が挑戦されてる中、“北村君はこんなに歌上手かったの?”ってちょっとびっくりしました。宇野選手はカラオケとかは行かれたりするんですか?

こういう世の中になってからは行けてないんですけど、2年前に僕は初めてカラオケという場に行かせてもらって。

──その前は行ったことがなかったんですか!?

そうなんですよ。僕は自分が音痴だってわかっていたので。本当に下手なんです(笑)。でもそれでカラオケに行くようになって、まあ今も下手ですけど、最初が本当に下手で。でも行く度に、少しずつ自分が成長するのがすごく好きで、一時期すごく通ってました(笑)。

──平昌オリンピックに続いて2度目となる、来年の北京オリンピックに向けて、意気込みをお願いします。

オリンピックシーズンということで、みなさんがオリンピックに注目すると思います。もちろん僕も、その特別な試合に出れるように大切にしていきたいなとは思っているんですけれども、僕は今シーズンを通して、また1歩成長したいなって考えています。なので、「オリンピックシーズンだからまとまった無難な演技をしたい」とかではなく、この1年間を通して、より成長した宇野昌磨をみなさんに見せられたらなと思っています。

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今週のゲスト、宇野昌磨選手のサイン色紙を1名様にプレゼントします!
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