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Athelete News
22.03.26
「大谷翔平」と同じ時代を過ごしている喜び
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今週の「Athlete News」は、スポーツライターの佐々木亨さんをゲストにお迎えしました。

佐々木亨(ささき・とおる)さんは、1974年岩手県生まれ。
雑誌編集者を経て独立され、主に野球をフィールドに活動。
大谷翔平選手の取材を花巻東高校時代の15歳から続け、著書に『道ひらく、海わたる 大谷翔平の素顔』などがあります。



──大谷選手を15歳から取材されているとうことですが、きっかけは何だったんですか?

大谷選手が花巻東高校に入学する前に、菊池雄星投手が2009年に大活躍しましたけれども、その頃から(花巻東高校の)取材をするようになりまして。その流れの中で大谷選手が高校に入学してきまして、そこから取材をさせていただいています。
私自身が岩手の出身ですので、岩手の高校への思いもありまして、それで通わせていただきましたね。

──その2人が去年メジャーリーグのオールスターに選ばれて。2人揃ったシーンは、ちょっと感慨深かったんじゃないですか?

感無量でしたね。本当に現実ではないような、夢の世界を見させていただいているような感じでしたね。

──今回のシーズンオフは、大谷選手とは会われたりしたんですか?

昨年の11月末ぐらいに、とある撮影取材の現場に立ち会わせていただきまして。そこで表情を見たり、少しお話をする機会がありました。
2021年シーズンのシーズンをちょっと振り返っていただきながら、そして今年、2022年について少しだけお話を聞いたんですけれども、「まだまだもっともっと超えたい数字がある」という言葉を残していまして、やはり目指すものは高いんだなと、改めて思いましたね。

──本当に昨シーズンは素晴らしいシーズンになりましたよね。メジャーに渡ってからは怪我などもあって、昨シーズン、初めて同時にやる、まさに「二刀流」でのシーズンでしたよね。

そうですね。本人も、「シーズンを通して健康な状態で過ごせたことにすごく価値がある」という話もしていますし、そこが自分の中でもすごく大きな自信にはなっていると思いますね。

──ただ、投打で大活躍して疲れている中、オールスターでホームランダービーに挑戦したじゃないですか。僕ら的には嬉しい反面、やっぱり後半にちょっと疲れが残ってしまったのかなとも思ったんですけれども。

画面を見てもわかるように、本当に疲れていたと思います。それが後半戦にどう影響したのかはちょっと本人に聞いてみないとわからないんですけれども、少し心配する部分はありましたよね。

──数字以上に、大谷選手は“野球を楽しむ”ことに重きを置いているのかなという気もしました。

彼を語る上で一番大事なキーワードだと思いますね。楽しむ姿、グラウンドでの姿というのが、本当に彼の本質を表してるんじゃないかなと。それは去年、改めて思いましたね。

──そして、メジャーリーグの新労使協定ですか、なかなか選手会との合意に達しなくて、シーズンが無事開幕するのかなと不安でしたけれども、一転して合意になって、4月7日、日本時間だと4月8日に無事開幕することが決まりましたね。

そうですね。試合数も162試合、例年通りの試合数が組み込まれましたので、“やっとスタートラインが決まった”というか、“今シーズンが始まるんだな”という思いで大谷選手も向かっていくと思います。

──初めて大谷選手に取材したのが15歳の時と仰っていましたが、その頃から特別な、輝いたものはあったんですか?

初めて見た時の、投げる・打つ・走る姿というのは、今でもすごく印象深くて、しなやかさであったり身のこなしてあったり、非常に素晴らしいものは持っていました。
プラス、大谷選手の“考え方”ですよね。目指すものもすごく高くて、高校時代にはすでに「世界最高のプレーヤーになるんだ」という言葉を紙に残しています。
そういうところからも、すごく意識の高い選手だなと、高みへ行く選手なんだろうなと感じていましたね。

──大谷選手は当初、高校を卒業してメジャーリーグに挑戦したいと表明していましたが、日本ハムが指名して、二刀流に挑戦させた。それがまた1つの大きな分岐点だったのかなとも思うんですよね。

そうですね。本人も「イメージをしていなかった、2つやれるとは思っていなかった」と後に語ってるんですけれども、そういう意味では、ファイターズさんが二刀流を提示したというのは、すごく彼の未来、道を変えていったんじゃないかなと。
そのファイターズでの5年間で、二刀流の価値というものを自分自身も感じながらプレーしていたんじゃないかなと思います。

──高校野球だと「エースで4番」というのはいますけれども、大体プロに行くとどちらかを選ぶわけですよね。大谷選手自身の中では、「(ピッチャーとバッター)どちらで行く」というイメージはあったんですか?

高校時代は「ピッチャー大谷」をずっと追い求めてました。花巻東高校さんも、(大谷選手に)ピッチャーとしての可能性を追い求めていたというところはありますね。
本人もそういう意識で練習をしていたと思いますし、これは本当に仮の話になりますけど、高校からメジャーに行っていたら、「バッター大谷」というのはもしかしたらいなかったのかなと思いますね。

──本当に、人生は出会いだったり、運命ですよね。

そうだと思います。本当に周りの大人の方々が見守って、良いバトンをそれぞれが渡して、今に繋がってるんじゃないかなと感じます。

──佐々木さんからご覧になって、大谷選手が弱みを見せた瞬間とかはなかったですか?

「スーパーマンだね」という話を1度したことがあったんですけど、「そんなことないですよ、できないこともあるんですよ」って言ってましたね。そういうところにもまた人間味を感じたりして。とてもいいバランスで過ごしている感じがしますね。

──さて、この番組ではゲストの方にcheer up songを伺っています。佐々木亨さんの心の支えになっている曲を教えてください。

玉置浩二さんの「次男坊」という曲です。
元々、ちょっと故郷を感じるような歌詞が大好きで。今回は大谷選手の話ということで、大谷選手も次男坊で、私自身も実は次男坊ということもありまして、今回選ばせていただきました。

──今シーズンの大谷選手に期待することを教えてください。

もちろん、彼が「もっともっと超えたい数字」というものが今シーズンも見られると思いますし、ピッチャーとしては、去年の9勝をさらに回る二桁勝利であったり、バッターとしても、去年は惜しくも逃しましたけれども、ホームラン王というものも目標になってくると思います。
ただ、今シーズンは“健康な状態でフルで1シーズンを投打で過ごす”というのも1つの大きな目標、モチベーションだと思いますので、それさえクリアできれば、しっかり結果はついてくるんじゃないかなと思います。

──そして、メジャーのスーパースターのトラウト選手が怪我から復帰してくるので、当然、ピッチャーとして勝ち星も増えるだろうし、トラウト選手に注意が行く分、大谷選手はバッティングの方も成績が上がりそうな気もします。

そうですね。やっぱりピッチャーの攻め方も変わってくるでしょうね。そこの前後の打順によってまた変わってくると思いますので、さらに良い成績が残せるんじゃないかなと思います。

──大谷選手は、本当に信じられない偉業を、歴史あるメジャーリーグでやっているんだなと。僕らにとっても、喜び、財産ですよね。

同じ時代を過ごしているというのは、僕らにとってもすごく幸せですね。


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