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Legend Story
22.01.08
松坂大輔
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高校時代から剛速球を武器に活躍し、「平成の怪物」と呼ばれた松坂大輔が、昨シーズン限りでユニフォームを脱いだ。
横浜高校では、甲子園で春夏連覇を達成。
1999年にプロ入りすると、ルーキーイヤーに16勝を挙げ、最多勝、新人王にも輝いた。

2007年からは、活躍の場をアメリカ、メジャーリーグへ。
ボストン・レッドソックスでの1年目に15勝を挙げ、ワールドシリーズ制覇へ貢献。
翌年は、18勝を挙げ、メジャーでもその存在感を示した。
さらに、2009年の第2回WBCワールドベースボールクラシックでは、3勝を挙げる活躍でチームを牽引。
日本は連覇を達成し、最多勝の松坂が2大会連続で最優秀選手に選ばれた。

順風満帆な野球人生だったが、この年から怪我に悩まされていく。
シーズン開幕直後に右肩を痛め故障者リスト入りし、4勝6敗。
2011年にはトミー・ジョン手術を受け、復活を目指したが、かつての剛速球が蘇ることはなかった。
メジャー8年間での成績は、56勝43敗。
最初の2年間で33勝を挙げたが、残りの6年では23勝に終わった。

2015年、日本球界に復帰し、2020年には、14年ぶりに古巣・西武ライオンズへ移籍。
1軍公式戦で投げることは無く、2021年7月、現役引退を発表した。

最後のマウンドは、10月19日、本拠地・メットライフドームの北海道日本ハムファイターズ戦。
2年ぶりの1軍のマウンド。松坂は、横浜高校の後輩でもある、近藤健介を相手に5球全てストレート勝負。
満身創痍で投げ込まれるその球は、120キロに届かず、結果はフォアボールだったが、ファンからは盛大な拍手が贈られた。

松坂は、プレートの土を払いマウンドに手を当てると
「今までありがとう」と、感謝と別れの言葉を伝えた。


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