10月3日の放送から、タイトルが、ちょっと変わりました。日本の良さをより掘り下げてお伝えしたいという想いから、私の別格、の前に、『47のチカラ』という言葉を入れました。日本全国、47都道府県、ぜひめぐってみたいと思います!➔新しい番組HPはこちら

福岡県・久原の『別格』−122年の味づくり、久原本家−


今週、たずねるのは、福岡県糟屋郡久山町久原。茅乃舎だしや椒房庵の明太子でも有名な、久原本家をご紹介します。久原本家総本店のマネージャー、濱崎和憲さんに、お店のコンセプトについてお話をうかがいました。

−久原本家のコンセプトとは−

濱崎さん「明治26年に初代の河邉東介が創業しまして、つゆとかたれ、明太子やだしの商品を販売しています。もともと、河邉東介は久原村の村長で、村のために資材をなげうって発展に努めたので、その恩返しの気持ちから村人の支援を受けて、醤油の製造を始めました。福岡の食材にこだわり、地産地消を重視しています。味づくりも本物で、お客さまに喜んでもらうというテーマで、ものづくりをしています。実際に生産者の方に会いに行って、その方の想いを確かめた上で、商品をつくっています。スタッフも心をこめておもてなしをして、また誰々に逢いたいから来るという店づくりを目指しています」

住吉さん「確かに、お店のスタッフの方がみなさん、素敵な笑顔で接してくださって、大事にされている感じがします。そしてこのお店には、カフェがあって、フリーで美味しい珈琲などを楽しむことが出来るんです。買い物に来て、ちょっとひと休み。なんだかいい時間です。九州の美味しい食を支える、だしやつゆという調味料を製造、販売する久原本家。私も使わせていただいたことのある、茅乃舎というブランドについて、広報の斎藤さんにお話をうかがいました」

−茅乃舎ブランド、調味料にこめられた想い−

斎藤さん「茅之舎というブランドは、最初は商品が出来る前に、レストランから始まっています。10年前に、社長が自分たちの新しい使命はなんだろうと考えたとき、素材をそのまま味わってもらえる無添加の調味料をつくりたいという想いがありました。農地も持っていたので、いちばん素材を味わってもらえるレストランをつくりました。茅乃舎の調味料は160種類くらいあるんですが、みんなレストランのシェフが商品づくりに関わっています。創業当時から、たれとかお醤油を、脇役、縁の下の力もちと言っています。目立ちすぎてもおかしい、でも最後の料理の味を決めているものだと思います。ベースが美味しければ、美味しく料理が出来て、もっとつくってみようという気持ちになります。
あともうひとつは、ベースになるものですので、おうちで使っていただいて完成だと思ってるんですよ。同じ茅之舎だしを使っても、10人いれば、全部違うものが出来ると思います。それが料理を楽しくしたり、食文化の発展につながっているんじゃないかなと思います。調味料づくりは、食文化を豊かにする素敵な仕事だなと思っています」

住吉さん「確かに、おだしが一緒でも、出来あがるものは違ってきますよね。そのベースを真摯につくっているという誇りを感じます。広報の斎藤さんに、久原という町の好きなところをうかがいました」

−久原本家広報 斎藤さんが思う久原の好きなところ−

斎藤さん「来ていただいたらわかるんですけど、高い建物がないんですね。村長さんが、高度開発のときに制限をかけられまして、田園風景を守っています。通る道すがら、大きな桜やイチョウの樹があります。私がいちばん好きなのは、山が新芽を出して、色々なグリーンを見せてくれる新緑の時期です。自然に四季を感じられるのが、この久原、久山町のいいところだと思っています」

住吉さん「茅之舎と共に久原本家のブランドなのが、椒房庵の明太子です。調味料メーカー久原本家が、あえて明太子をつくった理由をうかがいました」

−明太子をつくった理由、調味料メーカーだから出せる味−

斎藤さん「最初にたれとかお醤油とかをつくっていて、直接、お客様にお届けする商品がつくりたいと思いまして。たれをつくる力がある。尚且つ、博多といえば明太子ということで始めました。後発でしたが、そこは調味料屋というのを活かして、卵の美味しさが伝わるような味づくりをしました。自分達独自の商品を持つことで、お客様との接点が生まれるというところが、椒房庵というブランドをつくった大きな理由ではあります。つくりのところでこだわってるのが、つけこむんですが、1回液から上げています。するとたれの味、卵の味がちょうどいいバランスになります。そういうバランスを大事にしています」

住吉さん「なるほど、調味料メーカーとしての利点を生かす、ということなんですね。あの、ここで根本的な疑問なんですが、なぜ、博多といえば明太子になったんでしょうか?」

斎藤さん「諸説あるんですが、最も古い明太子メーカーさんが、韓国に似たような、スケソウダラの卵をピリ辛につけるお漬物があったようで、それが伝わったんじゃないのかということです。唐辛子でつけるっていうのは九州の文化なので、そういったところが理由かなと思っています」

住吉さん「へえ〜。そういう説があるんですね。最後に、これからの久原本家の取り組みについてうかがいました」

−原点に帰る−

斎藤さん「一昨年、120周年を迎えて、今年で122年目になります。120年目のときに、別の場所で行っていた醸造を、この創業の地に戻したんですよ。この土地でもう1回やろうということで。120年のときに、この場所でつくった木樽熟成醤油が総本店限定で発売になりました。もうひとつ、味噌もここでつくるようになりました。ずっとつくってきたものではありますが、もう一度、原点に戻るっていうことですね」
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