『帰宅困難者』
・・・この言葉は、とりわけ首都圏に住む人にとっては
深刻な重さを持っていますね。
 
首都直下大地震が起きた場合、
1都3県では650万人もがこの帰宅困難者になるといわれています。
家に帰りたくても、大地震で交通も寸断され、
外出先から家に帰るのが困難な人たち・・・
いかがですか?あなたは外出先で大地震にあった場合、
帰宅困難者にならない自信がありますか?
水やトイレをかしてくれたりする支援場所って、ご存知ですか?
その存在はとても貴重です。
 
実はコガもおととしの9月1日防災の日、
自分が帰宅困難者になったという想定で、
半蔵門のTOKYO FMの本社から
当時住んでいた横浜市青葉区の自宅まで
歩いて帰るという番組を放送しました。
ただし、放送時間は全部で7時間。
服装も、歩くのに準備万端!ではなく、
いつ災害に遭うか分からない、という考えの下、
普段の格好(Gパンに薄手のダウンコート)、
そして靴は革靴。
実際には『帰り着けるか』ではなくて
果たしてどこまで歩けるか、行き着けるのか、
そして歩く上でどんな問題や困難さを
身を持って体験するかを伝えようということになりました。
 
結果からお話しすると、7時間かけてたどり着いた先は
二子玉川駅のすぐそば、多摩川の河川敷でした。
災害の時には混乱することが予想されるターミナル駅
=渋谷駅を迂回するルートを通った、ということもあったんですが、
それにしても、ニコタマまでは
普段なら半蔵門から急行電車で20分くらい。
20分⇒7時間・・・
その現実に、本当に本当に愕然としました。
間違いなく、当時の私も帰宅困難者のひとりです。 
 
本当に大きな、帰宅困難者問題。
これにまつわるあるニュースが2月8日に入ってきました。
 
東京・千葉・埼玉・神奈川の4つの県と
川崎・横浜・千葉・さいたまの4つの政令指定都市からなる8都県市が
複数のファミレスと、帰宅困難者の支援に関する協定を結んだと言うものです。
ロイヤル、ロイヤルカジュアルダイニング、ドゥ・レストランツ・ファンという
ロイヤルホールディングス傘下の3社、
そしてデニーズジャパンのあわせて4社が今回の協定に加わっています。
具体的には、大地震の際に
水やトイレ、休憩場所を提供してくれることが中心に
これから社内マニュアルなどを整備していくということで、
まだまだ動き出したばかりの協定ですが、
上記のグループの店舗はいまや私たちのすぐそばにある存在なので
心強いですよね。
 
でも、いざというときにロイヤルやデニーズに行けばなんとかなる!と
安心して頼りきりになるのは間違いです。
支援をしてくれる予定の施設も、いざというときには同じく被災者です。
一番大切なのは、自分で備えをしておくということ。
例えば自分の通勤・通学先から自宅への帰宅ルートの知識は頭に入れておく、
ペットボトルの飲み物くらいは普段から持ち歩くなどは
『こんなはずじゃなかった』なんて慌てないためにも
しっかりと今から準備しておいてくださいね!