今日スタジオにお迎えしたのは、環境ジャーナリストで翻訳家でもいらっしゃる、
枝廣淳子さん。
私のあこがれる職業を2つとも体現なさっている、ハチドリ高柳にとっては夢のような女性で、
ちょっぴり緊張してしまいました。
だって枝廣さんといえば、最近の話題本『不都合な真実』(アル・ゴア著)の翻訳をなさった、
日本でもトップレベルの、環境に関する知識&英語力の持ち主!
しかも、数々の会社も運営なさっているし、通訳もなさっているし、
東大の客員助教授もなさっているし、本もいっぱい書いていらっしゃるし、
もうどうやったらそんなに時間があるの?1日ホントは48時間あるんじゃない?と、
真剣にお伺いしたくなっちゃうほど、時間の管理がお上手なのです。
そのヒントをお伺いしようと、鼻息も荒くお迎えしました。お目にかかった枝廣さんは、ハチドリ高柳の妄想とは正反対の、
穏やかで優しくて、物静かで控えめな、会う人みんなを癒してしまうような、
素敵な素敵なヒーリング系の女性。
でも、「朝は2時に起きてるんです♪」と、にこやかにさらっとおっしゃってしまうところに、
その底力を感じました。
アル・ゴアさんに実際お会いになった、という、
ハチドリ高柳の目をハートにさせてしまうようなエピソードとともに、
枝廣さんがお話くださったのは、これからの環境問題への取り組みと、
私たちの人生への取り組み方。
これ、意外な共通点があるんです。
例えば環境問題だったら、遠い遠い先のほうに、まず自分でイメージする理想の地球像を描きます。
そして、そこから逆算してくる形で、そのちょっと前の姿に近づけるにはどうしたらいいか、
そして、そのためには何ができるか、じゃあ、いま私たちにできることは何か、という風に、
ひとつひとつ、逆にたどる形で「いま私たちにできること」を探っていきます。
また、自分の人生でも一緒。
自分の将来の理想像を思い描き、そこにたどり着くための逆算をしていって、
そこから、「いま自分にできること」を導き出していく。
そんな手法を、「Back Casting」というのだそうです。


そうか。やみくもに「いま私にできること」をやってしまっても、
その積み重ねでたどり着く将来像を描いておかなかったら、地球も人生も、
思いもよらない方向に終着してしまうかもしれませんよね。
やっぱりまずは、「最終的にどんな姿にしたいのか」を考えることが必要なのかもしれません。

そしたら、私だったら「どんな地球」にしたいのかな?
枝廣さんをスタジオからお見送りした後も、考えてしまいました。
やっぱりなんといっても、「人間以外の動物や植物と、共存しながら生きていける地球」。
まるで人間の支配下にあるかのような今のこの地球が、
早くありとあらゆる動植物のものに返ってほしい、と願ってしまうのです。
そのためには、今何ができるか?
ハチドリ高柳の自問は続きます・・・。