2007年10月09日

夕日評論家って??

今日スタジオにお迎えしたのは、世界でただ一人の「夕日評論家」、油井昌由樹さん!
以前、黒澤作品を中心に活躍され、映画『影武者』では徳川家康役でご出演なさった、
と言うだけあって、そのたたずまいはどこか時代劇風!?


(そして何より、声が素敵!お腹の底から響く低音に、すっかりヤラれてしまった、
ハチドリ高柳だったのでした♪)

秋になって、空が高く澄んでくると、夕焼けもとてもキレイに見えるようになってきますよね。
ハチドリ高柳も、先日お墓参りに行った鎌倉で、赤・ピンク・オレンジとグラデーションに光る、
素晴らしく美しい夕焼けに出会いました。
なんだか、人間ってやっぱり自然に生かされてるんじゃないか、なんて、
神妙な気持ちになってしまったひと時でした。

そして油井さんは、その夕日の評論家でいらっしゃいます。
これまで、さぞかしたくさんの夕日をご覧になってきたのだろう、という予想の元に、
「いままでで一番キレイだと思った夕日は、どこの夕日ですか?」という、
ベタな質問をぶつけてみました。
すると、とっても意外な答えが!
「あー、西麻布の夕日かな。」

・・・・・・・・・・?
私はてっきり、アフリカのサバンナとか、ハワイの離島とか、
自分なんか行ったことがないような、偏狭の地で見る夕日が、
すごく美しいのではないかと思っていたのですが、ちょっとビックリするようなお返事。
その心は?と目で問うと、楽しそうに笑いながら油井さんは答えてくださいました。

「だってね、今僕の事務所は西麻布にあるんですよ。
そこから見る夕日ってね、どんなことがあっても、1日として同じものはないんですよ。
それに、絶対誰にでも、自分が小さい頃から見慣れていた夕日ってモノがあるはずなんですよ。
だから、その自分の心の中にある夕日が、一番美しいはずなんです。」

おぉ・・・。
なんと深いお答えなんでしょう。
もちろん、トークの合間には油井さんは、アフリカで見た夕日や、それこそハワイで見た夕日や、
鎌倉の海で見た夕日のお話をしてくださいました。
でも確かに私も、小さい頃に住んでいた部屋の窓から見えた、
西の空のビル越しに沈んでいく夕日と富士山のシルエットが、一番心に残っているかも・・・。

美しい夕日を見るために、と言って、どこか遠くへ旅する必要なんかないんですね。
美しいものは、いつも自分の心の中にある。
そんな大切なことを教えていただいた、ハチドリ高柳だったのでした。
投稿者: 高柳恭子
2007年10月09日

月に住める日

今日スタジオにお迎えしたのは、月探査の第一人者、寺薗淳也さん!
まさに「学者肌」という言葉がふさわしいいでたちの方でしたが、
語り口調はとても優しくて、難しいお話をとてもわかりやすく説明してくださいました。


(オンエアは、9月25日の中秋の名月。キレイにお月様が見えて、ぴったりの放送でした!)

実は、2007年9月14日に、JAXA=宇宙航空研究開発機構が、
月周回衛星『かぐや(=SELENE)』を打ち上げました。
寺薗さんは、その打ち上げにも立ち会った方。
この「かぐや」って、そもそも何をしにいったんですか?という素朴な質問に、
笑顔で答えてくださいました。
「この『かぐや』は、NASAのアポロ計画以降、最大の月探査計画と言われています。
ま、要するに、月に関するありとあらゆるデータをとって、これまで解明できなかった謎を、
解明しよう、ということなんですが、なんと99%がこの『かぐや』によって明らかにされる、
と言われているんですよ。」

えーっ!それじゃあ、もうすぐ月に関する情報がかなりな勢いでつまびらかになるんですか?
そしたら、月にも住めるかも♪なんて冗談で口にしたハチドリ高柳に、寺薗さんはひと言。
「はい。もうすぐできるようになります。」

えーっ!即答です〜!!
ホントですか?いつくらい??編集長も鼻息ムンムンです。
「2020年代には・・・。」

えーっ!私たちが生きてるうちじゃないですか!!
もう編集長も私も、大興奮!!
それなら、私たちが月に住むことも、ひょっとしたら夢ではないかも・・・!

でもそう大はしゃぎする私たちに、寺薗さんがひと言。
「でもね、まだやっぱり課題はあるんですよ。
月の地震『月震』は何時間も続きますし、月の1日は、地球で言う28日間なんです。
つまり、昼が14日間、夜が14日間。
と言うことは、14日間は灼熱地獄、14日間は氷雪地獄、ってわけなんですね。
ですから、それをいかに工夫して、人間が住める環境に整えていくかが、
これからの課題ですね。」

・・・そっか。そんなに簡単なことのわけがないですよね。
でも、そのお話を聞いて改めて、私たちが暮らすこの地球が、いかに素晴らしく、
人間や動物や植物が暮らすために適した環境を提供してくれているかを、実感しました。
改めて、地球ってやっぱり『奇跡の惑星』だったんだわ、と、地球に感謝する気持ちになった、
ハチドリ高柳だったのでした。
投稿者: 高柳恭子
2007年10月09日

ホロスコープとエコ♪

久しぶりの更新になってしまいました。
ホントにごめんなさい!
なかなか、新しいシステムの書き込みの仕方に慣れることが出来ず、
1度など、書いたものが全て消滅・・・!
あの脱力感って、味わった人しかわかりませんよね。
しばらく、やさぐれ&ふてくされておりました。ごめんなさーい!!

さてさて、そんな中スタジオに遊びに来てくださったのは、女性なら皆さんご存知!
占星術研究家で翻訳家でもいらっしゃる、鏡リュウジさんです!
私も、フラウやアンアンの星占いで、どれだけお世話になったことか・・・。
お目にかかれて、とても光栄でした!

(実際にお会いする鏡さんは、物静かな語り口。とても知的で素敵な方でした!)

そもそも占星術とは、太陽系の太陽・月・惑星・小惑星などの天体の動きなどと、
人間・社会のあり方を経験的に結びつけて占う技術。
中でも「ホロスコープ」とは、地球を中心とした太陽系の星の配置を図表にするもの。
今日は、編集長のホロスコープを持ってきていただきました。

それによりますと、編集長は今年、何か引越しやお仕事を始めるなど、
何か新たなステップを踏むのにいい年、だとか。
「え、僕今年、引越ししたんです。それに会社も立ち上げました!」と、
さっそく興奮気味の編集長。
「星占いって、あーんまり信じてないんだよな。」なんていっていたオンエア前とは、
だいぶ風向きが変わっています。
また、「人柄がとても温かくて、相手の心に寄り添うのがとてもうまい人。
でも、あまりにもそれが強すぎてつらくなってしまうので、ちょっと壁を作るかも。」という、
鏡さんの分析には、「ふむふむ。」と、まんざらでもなさそう♪
でも、最後の鏡さんのひと言に、愕然とします。
「だけどね、とっても怒られるのが大好きみたいですよ♪」

うっしっし。いいこと聞いちゃった♪
これからは、びしびし怒っていきましょう♪♪

そして鏡さんは最後に、素敵なことを教えてくださいました。
『エコロジー』の語源は、ギリシャ語の『オイコス』という言葉なのだそうです。
『オイコス』とは、「惑星」とか「家」、「生活の場」と言う意味で、
古代の人たちは太陽や月、星までも、自分たちの「家」や「生活の場」として、
とらえていたのだそうです。
惑星や星たちまでも、はるかかなた、宇宙の果ての自称ととらえずに、
自分たちの身近な生活の場としてとらえていた古代の人々。
そう思うと、占星術と環境問題が、急に身近に感じられるようになった、
ハチドリ高柳だったのでした。
投稿者: 高柳恭子