2008年01月17日

教えて!北野先生!!

ここ1週間ほど、本当に寒さの厳しい毎日が続いていますね。
ついつい暖房の温度を上げてしまいがちですが、やっぱり気になるのはエコの問題。
最近は、日本でも環境のことをちゃんと考えている人が多くなってきましたから、
暖房を使うときにも、なんとなく気が引けてしまう人もいらっしゃるかもしれません。
そんなわけで、今日はエネルギーの問題をお話してくださる方をお迎えしました。
タレントで工学博士でいらっしゃいます、北野大さんです!


(いらっしゃった北野さんは、目が本当に優しいんです。語り口調も穏やかで、とても素敵♪)

テレビなどで大活躍されている北野さん、柔らかな語り口と楽しいパフォーマンスで、
「オモシロイ」というイメージをもっていらっしゃる方も多いと思いますが、
「分析化学」という難しい分野で博士号を取得、専門は環境化学でいらっしゃいます。
そんな北野さんに、エネルギー問題を語るときに必ず出てくる、
「省エネルギー」と「新エネルギー」についてうかがいました。

「まず、新エネルギーって言うのは、最近よく言われている、
石油や石炭などの『化石燃料』に変わる、新しいエネルギーのことなんですね。
風力発電や太陽光発電、バイオマス、原発などもそのひとつです。
要するに、限りある資源である化石燃料から、他のエネルギーに転換していく、
ということですね。
そして省エネルギーというのは、化石燃料を出来るだけ使わないように、
自分のライフスタイルを少しずつ変えていく、ということです。」

なるほど。どちらも化石燃料を使わないようにするのは変わらないですが、
私たちがすぐに出来るのは、省エネの方、と言えそうですよね。
では、どんなことをすればいいのでしょうか?

「やっぱりね、自分がすごく我慢するのはダメですよね。続かないから。
例えば、冬だったら暖房の設定温度をちょっとだけ上げてみる、とか、
使っていない部屋の電気を消す、とか、見てないテレビは切る、とか、
無理がない範囲でやっていくことだと思うんですよね。
つまり、ライフスタンダードは変えずに、ライフスタイルを変える、ってことです。」

うん、うん。そうですよね。無理するのって、やっぱり長続きしないから、
継続するためにも、無理のない範囲で楽しくやるってことが大事だと思います。

そして今度、そんな省エネをがんばっている人たちをより応援するために、
「省エネコンテスト」なるものが開催されるのだそうです。
なんと北野さん、審査委員長をおつとめになるのだとか。
どんなところが、審査のポイントなんですか?

「あのね、やっぱり、なるほどって思わせてほしいですよね。あと、楽しいこと。
例えばね、この間見たところ、『お鍋をやる』っていうアイデアがあったんですよ。
いいですよね。お鍋をやれば、暖房を切っても大丈夫ですよね。加湿器もいらない。
家族がひとつの部屋に集まるから、他の部屋の電気は切れる。団欒も出来る。
一石なんちょうにもなるんですね。そういう、楽しいアイデアが欲しいですねー。」

そっか!お鍋って省エネだったんだ!!
確かに、楽しいしおいしいし、エコにもなるし、ホントに素敵!
冬の間は、もっともっとお鍋を楽しんだら、そのままエコにつながるんですねー。

そんなアイデアを持っている方は、コンテストに応募してみたらいかがでしょう?
楽しく実践するエコ、いろんなアイデアが集まるといいですね♪

http://www.eccj.or.jp/contest08/index.html
投稿者: 高柳恭子
2008年01月17日

防災ワンデー

今日1月17日は、阪神淡路大震災が起こった日でもあります。
哀しい悲劇を2度と繰り返さないために、TOKYO FMでは、今日「防災ワンデー」として、
様々な番組の中で、防災についてのレポートや、アイデアなどをご紹介しています。
地震などの時には、ラジオはあなたを守ります。
貴重な情報源として、必ず身近に置いておいてくださいね!
また、特設HPも出来ましたので、ぜひご覧になってください♪

http://www.tfm.co.jp/bousai/

今日の『Hummingbird』のゲストも、「防災とエコ」語ってくださる、
ボートピープル・アソシエーションの井出玄一さんをお迎えします。
どうぞ、お楽しみに♪






投稿者: 高柳恭子
2008年01月17日

アフリカの恵み

寒さが本格的になってくると、女性にとって気になってくるのが、お肌の乾燥。
でも、最近のハチドリ高柳は、化学物質がたくさん入ったクリームなどを使うのが、
ちょっと怖くなったりしています。
ということで、今日スタジオにお招きしたのは、
アフリカで取れる『シアバター』という成分を配合した製品を扱っていらっしゃる、
株式会社インソーレの阿部庸子さんです。


(さすが、天然成分に裏打ちされた、とてもお肌のキレイな方でした♪)

まずは阿部さんに、『シアバター』って何?ってことをうかがいました。

「アフリカが原産の、『シア』という木になる、ナッツのような実から採れる、
脂肪分を抽出したものです。サバンナでは、万能薬として重宝されているんですよ。
発芽してから21年たたないと採れないのでとても貴重で、もちろん食用にもなります。」

なるほど。食用にもなるっていうことは、身体に使っても絶対安心ですよね。
最近、ハチドリ高柳の周りでは出産ラッシュなんですが、アレルギーを持つ子が多くて、
お母さんたちはとても苦労しています。
そんな子達にも、使えますか?

「もちろん使えますよ。オーストリアで職人さんたちが手作りで作ってますし、
原料のシアバターは、アフリカのブルキナファソという国で無農薬栽培されて、
フェアトレードされたものを使っています。だから、ホントに安心して使ってもらえます。」

化学物質も入っていないから、ハチドリ高柳でも安心です♪
しかも、形がちょっと石鹸みたいで面白い!
これ、バターみたいにバターナイフでちょっとずつ削って使うのだそうです。
そのヒト手間が、「自分を愛してる」感じがして楽しいですよね。

「それに、ブルキナファソでこのシアバターを作っているのは、女性たちなんです。
アフリカでは女性の地位がとても低くて、
男性たちに虐げられても、収入もなく教育も受けていないので、自立できないんですね。
でも、シアの木を育ててそこからシアバターを採る、という仕事を得た女性たちは、
何かがあったときに自立することが出来るんです。ですから、この製品を買った人たちは、
アフリカの女性の自立を支援することが出来るんです。」

それって、すごくいいですね!
単に自分に優しいだけでなくて、その製品を選ぶことで、
地球のどこかにいる人を自分が助けることが出来るなんて、
考えただけでも気持ちが明るくなりませんか?

しかも、天然成分だし固形タイプなのでゴミも少なく、環境にもとても優しいなんて、
いいことづくめ。
ローズやレモン、オリーブなど、香りも天然のものを使っているのでふんわりと優しく、
1日の終わり、ゆったりとお風呂につかった後で全身にのばしたら、
なんとも贅沢な気分にひたれそうです。


(製品はこんな感じ。ホントに石鹸みたいでしょ?
携帯で写したのでちょっとぶれちゃってごめんなさい!)

気になった方は、インソーレのHPもチェックしてみてくださいね。

http://www.insole.jp/index.html

投稿者: 高柳恭子
2008年01月17日

日本の紙とタスマニア

今年は、年賀状どれくらい出しましたか?
もう、1年に一度しか連絡を取り合わなくなってしまった人とも、
年賀状を通じて近況を知らせ合う、ということもありますよね。
でも先日、この年賀状を巡る「偽装問題」が発覚しました。
年賀はがきに使う再生紙への古紙の配合率が、日本郵政グループ指定の40%を、
大きく下回っていた、という問題。
中には、たった1%しか配合されていなかったものもあったそうです。
ということで、今日はこの「紙事情」をお話してくださる方をお迎えしました。
レインフォレスト・アクション・ネットワークの川上豊幸さんです。


(紙のお話をしていただくのに、なぜタスマニア?ハチドリ高柳は興味シンシンでした。)

「まず、基本的に古紙の配合率がたった40%で、『再生紙』と言えるのか、
という問題もあるんですが、やっぱり古紙をたくさん配合すると、
紙が柔らかくなってしまったり、黒っぽくなってしまったりするんですよね。
だから、いわゆる『純正パルプ』と呼ばれる新しいパルプで作ったんでしょう。」

川上さんは、今回の事件をこんな風に検証してくださいました。
でも、その『純正パルプ』には大きな問題があるそうなんです。

「『純正パルプ』は、木材を細かくした『チップ』と呼ばれる木片から出来るんですが、
日本はそのチップを、オーストラリアのタスマニアから輸入しているんです。
タスマニアには、地球上で最も特異な太古の原生林や、巨大なユーカリ群、
世界遺産級の森林が広がっています。
でもその貴重な森を、なんと1日にサッカー場44個分も伐採してチップにし、
その90%が日本に輸入されてます。」

えーーーーーーっ?
そんなに広大な面積が、毎日伐採されているんですか?
じゃあ、私たちが使っちゃってる可能性がある、ってことですか?

「もちろん、使ってますよ。オフィスで使われているコピー用紙やティッシュ、
トイレットペーパーなんかにも入っています。」

・・・・・・・げっ。。。
一応ハチドリ高柳は、家ではティッシュを出来るだけ使わないようにしていますし、
トイレットペーパーは100%再生紙のものを選んではいますが、
コピー用紙は使ってしまいます。毎日オンエアしている『Hummingbird』の原稿も、
コピー用紙に印刷されています。

「そして、もちろん木が切られてしまうのも問題なんですが、
タスマニアの森には、タスマニアン・デビルやカモノハシ、ワラビーやウォンバットなど、
絶滅危惧種や貴重な動物たちがたくさん生息しています。
その森を、伐採した上に焼き払ってしまうので、その生物たちは住む場所を奪われ、
命を落とすことになってしまうのです。」

川上さんのお話は、とてもショックでした。
日本では普段、何気なく紙をたくさん使ってしまっていますが、
その一人ひとりの行動が、タスマニアの貴重な森林を破壊するとともに、
多くの生物の命をも奪っているのです。

私たちの行動が、海を隔てた遠い国に大きな影響を及ぼしている。
そのことをきちんと認識して生活していかなくちゃいけないな、と、
心の底から反省した、ハチドリ高柳だったのでした。
投稿者: 高柳恭子