新しいエネルギーについて勉強してきた1週間も、今日が最終日。
メタンハイドレートにヘリウム3、そして水素エネルギー。
どれも、大きな可能性を秘めた、未来のエネルギーの形でした。
そして今日お届けするのは、『地熱エネルギー』のお話。
日本は火山も多く、技術水準も高いので、もっと地熱エネルギーが注目されても、
いいのではないかと思いますが、『地熱エネルギー』って、言葉すら聞いたことがない方も、
いらっしゃるのではないでしょうか?
ということで、今日はその『地熱エネルギー』について教えてくださる方を、
お迎えしました。
作家の、真山仁さんです!

(小説『ハゲタカ』で一躍注目を浴びた真山さん、最近、
エネルギーの情報をちりばめて描く大型小説『マグマ』の、文庫化が決定!)

まずは基本的なことなのですが、『地熱エネルギー』って、どんなエネルギーなんですか?

「主に、火山活動による地熱を用いて行う発電のことです。
日本は火山国だから、地面の中にエネルギーがいっぱい埋まってるんですよね。
簡単に言えば、温泉と同じです。地中深く掘っていくと、
何百度にもなる温泉のような湯だまりがある。そこから水蒸気を取り出し、
その蒸気でタービンを回すことで発電するわけです。化石燃料を使わない、
完全にクリーンなエネルギーですし、なんと言っても国産でまかなえますから、
日本はこのエネルギーをもっと見直すべきなんですよね。」

おぉ!すごいじゃないですか!!そんな素晴らしいエネルギーが足元に眠ってるのに、
どうして日本は、積極的にそのエネルギーを使おうとしないんでしょう?

「実は、有力な地熱エネルギーのエリアは、国立公園の中にあることが多いんです。
国立公園は、景観の保護などの見地から、地熱を取り出すための穴をあけたり、
パイプを通したりが出来ない。それから、温泉街との兼ね合いもあります。
地熱は、やはり温泉が出るところの近くにあることが多いので、
もしも地熱のために蒸気を取り出すことで、温泉が沸かなくなってしまうのではないか、
という懸念もあります。そういう因果関係は、今のところ確認されていないんですけど。」

そうか。。。火山国である日本は、地下にたくさんのエネルギーを秘めているんですね。
それを使わない手はない!とは思うものの、色々な兼ね合いがあるんですね。

今回、1週間を通してエネルギーの問題を勉強してみて、改めて、
大切な化石燃料をもっともっと大事に使わなければいけないことが、よくわかりました。
もちろん、メタンハイドレートもヘリウム3も、水素も地熱も、
ワクワクしちゃうくらい実現可能な、未来のエネルギーであることは確かだけれど、
だからと言って、すぐに化石燃料にとって代わって、
同じように十分まかなえるようなものではないことが、わかってしまいました。

それを考えると、本当に石油って偉大。その大切な石油を守るためにも、
レジ袋はもらわない、とか、近所ならクルマでなく歩く、など、
石油を出来るだけ節約できるような生活スタイルにシフトして、
石油を大事に大事にしていきましょうね!