地球のことを考える日、「アースデイ」まで、あと20日ほどとなりました。
ハチドリ高柳も、この日に武道館で行われるコンサート、
『コスモ アースコンシャス アクト アースデー・コンサート』の準備で、忙しくなっています。
今年から、よりアクティブな環境への取り組みとして、
このコンサートを『グリーン電力』で行うことを決め、
ハチドリ高柳はもろもろの契約作業などを進めています。
でも、ふと気づきました。
私も、『グリーン電力』について知らないことがたくさんあるし、
リスナーの方たちも、名前は知っていても、どういう仕組みで買えて、どんな電力なのか、
知らない方が多いんじゃないかな・・・。ということで、お招きしてしまいました!
日本自然エネルギー株式会社の、河村えびねさんです!!


(えびねさん、って素敵なお名前ですよね。日本のランの花の名前で、
植物や自然が大好きな、お父様が名づけられたんだそうです♪)

まず、基本的なことなんですが『グリーン電力』って、どんな電力のことを言うんですか?

「そうですね。風力発電やバイオマス発電、太陽光発電など、
自然に由来する方法で発電した、電力のことです。
環境に負荷をかけない形で発電されているので、『地球に優しい電力』といえますね。」

あ、いいですね!それって、使ってみたい人がたくさんいると思うんですけど・・・。

「でも、まだ残念ながら個人の方に使っていただけるほど、普及してはいないんです。
それでも、最近はどんどん企業の方などに使っていただけることが増えてきました。
この電力は申告制なので、1000kwh単位から、好きなだけ買うことが出来ます。
例えば、今回のアースデーのコンサートであれば、2時間のコンサートに使われるであろう、
おおよその電力数=7000kwhを買っていただきましたよね?
そうすると、私どもの会社から、『グリーン電力証書』という証明書をお出しします。
つまり、この7000kwhの電力に関しては、グリーン電力で発電しましたよ、という、
証明書なんですよね。TOKYO FMさまの場合は、100%風力を買っていただきましたが、
例えば、バイオマス50%と風力50%、のように、
お好きな電力を混ぜて買っていただくことも出来ます。
もちろん、風力発電所から直接電線を引っ張って、武道館につないだりするわけではなくて、
要するに、その電力分をお金で換算して証明している、ということなんですよね。」

なるほど。でも、それなら逆に、どの企業やイベントでも、簡単に始められますよね。
私たちのコンサートも、そんな風に「風力発電」の電気で開催できるんですもの♪

ただ、やっぱりまだ課題は、いわゆる「自然まかせ」の発電方法なので、
自然の影響を大きく受けてしまうこと。
風が常に吹くかわからないし、お日様が常にぎらぎらしているかわからない。
そんな状況のもとでの発電は、「安定供給」という意味では、
まだ改善の余地がある、ということなんです。

確かに、自然って人間の思うようにはならないですものね。
でも、それを「当たり前」って思えるかどうかで、私たちの環境に対する思いって、
ずいぶん変わってくるような気がします。

私が2年暮らした島では、風が吹けば電気が落ち(木が倒れて電線が切れる!)、
雨が降れば水道が止まりました。(川のゴミで水道管が詰まる!)
毎日、スイッチさえ押せば必ず電気が付く、という日本の生活を、
当たり前だと思わないようにしたいな、と思った、ハチドリ高柳だったのでした。