顔に、「しもやけ」疑惑の赤いブツブツが出来てしまったハチドリ高柳が、
今日スタジオにお迎えしたのは、
アートディレクターで、アートフロントギャラリー代表の、北川フラムさん。
一言でどんな方かをご紹介しようにも、なさったお仕事があまりにも多岐にわたり、とても不可能!
スタッフの一人が、この北川さんのここ40年のお仕事をまとめた本を持ってきてくれたんですが、
それはもう、図鑑!その大きさといい厚さといい、小さい頃に読んでいた図鑑そのものなのです。
つまりは、成し遂げたお仕事の数々が、それだけの量になっている、ということ。
世界をまたに駆けるアートディレクターのお仕事はどれだけ多いのか!と、
まずはヤラレてしまったのでした。
そんな北川さんの、ごくごく最近のお仕事をひとつだけご紹介すると、
新潟県で開催された、『大地の芸術祭・越後妻有(ツマリ)アートトリエンナーレ2006』。
新潟県の奥の過疎が進む村で、芸術祭を開いてしまったのです。
一言に芸術祭、と言っても、ただの芸術祭ではありません。
42カ国から芸術家を招き、展示された作品は350点。
日本を始め、世界各国から述べ35万人を集めてしまった、という伝説の芸術祭なのです。
しかもそのほとんどの作品は、屋外に置かれていて、
日本の里山の風景や、山並み、森、空などと一体となって、
初めて作品として完成する、という、一風変わった作風を備えています。
人々は、芸術を鑑賞すると、それと同時に自然の美しさも見取ってしまい、
いつの間にか、自然の大切さを胸に深く刻んでしまうのだとか。
素晴らしい、芸術と自然の融合!
期間は過ぎてしまったのですが、今でも野外においてある作品がある、というので、
私もとても見に行きたい!と思ってしまった芸術祭だったのでした。
それにしても、北川さんがおっしゃった中でとてもココロに響いたのは、
「芸術やアートってね、赤ちゃんみたいなものなんですよ。」って言葉。
つまりは、みんなで何かを一生懸命作り上げていくと、
とっても大切で、でも壊れやすいモノが出来上がって、でも、それは絶対壊したりしちゃいけなくて、
それをみんなで一緒に、可愛がったり守ったりしていくことで、
その大切なモノは育っていく、ってことなんだそうです。
そして、そんなことをすることで、人々の心は癒されていくのだそうです。
確かに、本当にそう!
赤ちゃんもアートも、とても壊れやすくて、でもとても大切で、癒してくれる、そんな存在ですよね。
さすが、図鑑並みの偉業を成し遂げた方は、おっしゃることも深い!
関心しきりの、ハチドリ高柳だったのでした。
ちなみに北川さん、今週末には代官山の猿楽町の、『猿楽祭』をプロデュースなさっています。
金・土・日と、まるで外国のフェスティバルのようなものが行われるそうですよ。
お近くの方は、ぜひお出かけになってみてください。
私も、のぞいてみようと思っています!