今日のスタジオにお迎えしたのは、住友林業の宮下昭子さん。
ショートカットがよく似合う、穏やかでとっても控えめな、女性らしい女性でした♪
そんな宮下さんが教えてくれたのが、住友林業の森に対する取り組み。


なんとなく、ここ最近の風潮として、「木を切る=環境破壊」みたいなイメージって、
蔓延してますよね?
紙を使うことも、割り箸を使うことも、結局は森林を伐採することになるから、環境破壊だ、と。
でも、お家を建てるために木を切っちゃう住友林業さん、
どんな取り組みをしているのやら?と思っていたところ、そもそも、
「木を切る=環境破壊」という考え方自体が、間違いだったことが判明!
実は、「国産」の木を使うことは、環境破壊の反対!森を守ることにつながるのだそうです。
そもそも日本の森は、ある程度まで木が育ったら間引いてあげないと、
全体に日光がいきわたらなくなってしまうため、細〜い木がびっしり生えた、
弱〜い森になってしまうのだとか。
そこで行われるのが、間伐。いわゆる、間引きです。
その時に出る「間伐材」を使うことは、ひいては森の手入れを誘発することになり、
結果的に、森を守ることにつながる、と言うわけなのです。
今、日本の森が弱ってしまっているのは、外国産の安い木材に押されて、
国産材を日本人が使わなくなってしまっているから。
森を守る林業の人たちが、切っても売れないから、間伐をしなくなってしまっているのです。
日本の山は今、ひょろっとした弱い木がいっぱいの、弱い森になってしまっています。
でも、外国産の木材は、ひょっとしたらその国の人に必要な山まで、
ごっそりと切られてしまっているかもしれないし、
輸入をするときに、エネルギーもコストも、とても多く使っています。
だから私たち消費者が、日本の木材を選ぶことが、めぐりめぐっては森を守ることにつながるのです。

そして住友林業は、そんな森を守る活動を続けながらも、
苗木を植える、つまりは森を「造り」「育てる」活動も続けています。
木を植え、それを育て、間引く分だけを切ってそれを上手に家の建築などに活用し、
そうすることで、木と森と環境を守っている。そんな素敵な企業です。
それこそが、まさにサステナブル!

自分の企業では、木を切ることがわかっているから、だからこそ、その木を育てる。
そうすれば、そもそもとてもサステナブルな「木」という素材を、無駄なく、有効に使えるのです。
もちろん、森を育てる、と一言で言っても、簡単なことではありません。
苗を植えてから、100年、200年とかかる、気が遠くなりそうな長期計画。
だけど、それをしなくては、結果的に打撃を受けてしまうのは私たち人間かもしれません。
こんな風に、長〜い視野に立った活動ができる企業が、もっともっと増えてくれたらいいな、と、
そんな風に感じた25分だったのでした。
大切なのは、やっぱり「地産地消」。
これから木を使う機会があったら、国産のものかどうかに目を光らせてみてくださいね!