今日のスタジオにお迎えしたのは、『木を植えましょう』の著者、正木高志さん。
芸能活動をされているわけでもないのに、スペイン坂スタジオの外には、黒山の人だかり!
何でも、環境活動の世界ではとてもとてもご高名な方で、ファンの方も多いのだとか。
皆さん、心底正木さんを尊敬していらっしゃる雰囲気で、とても和やかに番組はスタートしました。
そもそもこの「木を植えましょう」というストレートなタイトルの本は、
環境を守るとはどういうことか、ということを、若干哲学的に説いたお話。
「哲学的とは?」という質問に正木さんは、ちょっと考えた後に、
「例えばね、」と、ゆっくりわかりやすくお話くださいました。

例えば、私たちの手。ちょっとじっと見てみてください。
その手、何でできてますか?皮膚、筋肉、骨、血、脂肪、などなど、ですよね?
でも、その皮膚も筋肉も骨も血も脂肪も、ぜーんぶ私たちが食べたものからできているのです。
当たり前?そう、当たり前のことです。
でも、その当たり前に意外と気づかずに過ぎるのが、私たちの毎日。
だって日々の食事のとき、「このお肉が数ヵ月後には私の手の皮になるのだわ」とか、
「このお野菜は数ヵ月後に、僕の爪の一部になるだろうか」とか、考えながら食べる人、
いませんよね?
でもでも、結局はそういうこと。
私たちの身体にあるものの中で、何一つ「食べたものから出来ていない」モノはないのです。
だから、食事はそれくらい大切なことで、食べるモノはそれくらい大切なモノ。
もし、その食べ物が農薬にまみれていたり、遺伝子が組み変わっていたりしたら、
それはそのまま、私たちの身体を作っていってしまうのです。
つまり、土を汚し環境を汚し、農薬まみれの農作物を作ってしまうことは、
結局は直接、私たちの身体を汚してしまうのです。
だから、環境と私たちの身体はつながっている。
そこは、切っても切れない関係性を強く持っているものなのです。


それが、正木さんの説く、環境の哲学。
自分と環境は別のものではない。ぴったりと密接につながっている、ということ。
そう考えたら、きっと環境を汚そう、なんて思えなくなるはず、というのが正木さんの哲学です。
なるほどね・・・。
ハチドリ高柳はうなってしまいました。
ここまで簡潔に、環境と私たちの身体を密接に感じさせてくれたお話は、初めて。
スタジオの中で自分の手をしげしげと眺めながら、
この手、私が去年の12月ごろに食べた、鳥のモモ焼きとかで出来てるのかしらん?とか、
それとも、そのもうちょっと前のおなべに入っていた、お魚かな?とか、考えてしまいました。
そう考えたら、ホントに変な食べ物を口に入れることは出来なくなりますよね。
そして、変な食べ物を口に入れないためには、
その食べ物を守る環境を整えるしかないのです!
それが、私たち自身を守ることに、直接つながるんですから、ね。
あー、今日のお話は深かった!まだまだ勉強が足りません!!
正木さんの本、『木を植えましょう』をしっかりと読んで、
もっともっと勉強しなければと心に誓った、ハチドリ高柳だったのでした。