「アースデイ東京」に参加し、すっかり「ヘコ」から「エコ」に変貌を遂げつつある、
編集長とともにスタジオにお迎えしたのは、『ナマケモノ倶楽部』世話人で、
明治学院大学の教授でもいらっしゃる、辻信一先生!
以前に『Hummingbird』でお目にかかっていたハチドリ高柳は、
「ハチドリ」の生みの親、といっても過言ではない辻先生にまたお会いできて、
大感激だったのでした。

tuji.jpg
(この3本指は、ナマケモノのポーズ!辻先生に教わって、編集長もみーんなナマケモノ!)
辻先生は、日本に初めて「ハチドリのひとしずく」のお話を持ち込んだ方なのです。
だから、いわば「ハチドリ高柳の生みの親」というわけ。
お伺いしたいことは山ほどあるんですが、時間が限られているので、
今日はその中の、「国民総幸福量=GNH(Gross National Happiness)」について、
うかがってみました。
この考え方、1980年代にブータンの国王が提唱した考え方で、
GNP(Gross National Product)などと比較して、「どちらが本当の幸福なの?」と、
問うている考え方です。
それを理解するために、わざわざブータンに3回も足を運んでしまった、という辻先生、
「やっぱりねぇ、ブータンの人って、田舎に行けば行くほど、本当に幸福そうなんだよ〜。」と、
感慨深げにお話くださいました。
そのブータンの方々、大きな産業があるわけでもなく、
自給自足で細々と暮らしているような方たち。
でも、辻先生によると、「足るを知る」ということを知っている、という印象だそうです。
もっと、もっと、と、欲望を極めればきりがないけれど、
今あるもので満足すれば、きっと毎日幸せに暮らせるはず。
それをきちんとわかっているブータンの方は、だからこそ国民が皆幸せなのではないか、
とおっしゃっていました。


そして、お話をうかがえばうかがうほど、編集長がどんどんのめりこんでいくのがわかります。
「ブータン、それどんな国なんですかっ?」「ブータンって、みんな何食べてるんですかっ?」と、
矢継ぎ早な質問を、辻先生にあびせていました。
そして、番組が終わるエンディングも、「・・・・・・・・・・・ブータン。。。」って、つぶやくように・・・。
よっぽど、印象が深かったんでしょうね。
でも、やっぱり物質的なものに惑わされない幸せをつかんでいる人たちは、
変に気持ちを乱されることもないですし、「気持ちの豊かさ」を持っているのでしょう。
自給自足なら、環境を悪化させることもないですし、
世界中の人々が、こんなブータン国民のような生活をしていれば、
環境悪化も、戦争も起こらないのではないかな、と、
ちょっと考えてしまったハチドリ高柳でした。