今日スタジオにお招きしたのは、はるばる長野県佐久市から来てくださった、
彗星探索家の木内鶴彦さん!天文界では、もう神様のような方でいらっしゃいます。

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(そして編集長はそんな木内さん相手に、「流れ星を作るんだ!」と張り切ってました。)


彗星探索家って、とっても夢があるご職業に思いますよね。
でも実は、色々な機密事項を知ってしまうことも多いのだとか。
すでに4つも彗星を発見している木内さんを、一躍有名にしたのは、
世界中の天文台が血眼になって探していた「スウィフト・タットル彗星」を再発見したこと。
一度はスウィフトさんとタットルさんによって発見されていた彗星が、
軌道の誤計算によって見失われてしまい、誰が発見するかが注目の的だったということなのです。
実はこの彗星、どうしてそんなに探されていたかというと、京都で行われた国際会議で、
この彗星が2126年に、地球に接触、あるいは、
近距離をかすめ通る可能性があったから、なのです!
そう、あの映画『ディープ・インパクト』は、この事実を元に作られた、実話だったのです!!
あとおよそ120年後に、あの状況が実際に起こるかもしれないと、木内さんはおっしゃるのです!!
もう本番中だというのに、ハチドリ高柳は呆然としてしまいました。
だって、その彗星は直径20km。そんな大きな彗星が地球にぶつかったら、
地球は確実に壊れてしまう!人類は滅亡だ!!
そう慌てふためく私に、木内さんは冷静に一言。
「いや、今のままで行ったら、地球はその前に、人間のエゴによって壊れてしまいますよ。」と。
うーん。そうか。2126年まで、今のままだと地球が持たない可能性もあるのね。。。木内さんが特におっしゃっていたのが、都会の明るさの害、いわゆる光害。
夜でもちっとも暗くならないことによって、植物の生態系のリズムが狂い、
ある研究によると、植物たちが2011年から2014年ごろにかけて、
いっせいに枯れだす、というデータがあるそうなのです。
そうなったときの問題は?と問われてハチドリ高柳、「温暖化。」と答えました。
でも、木内さんは首を横にふります。
そこでの一番の問題は、植物が二酸化炭素を吸収してくれなくなること。
すると大気中に二酸化炭素が増え、酸素より重い二酸化炭素は、
見えない空気の固まりになって下にたまってきます。
特に明け方などで、風がなくなった瞬間、何が起こるかというと・・・人間の窒息。
吸うべき酸素がはるか上空に行ってしまい、二酸化炭素だけに包まれることによって、
人間は呼吸が出来なくなってしまうのだそうです。
それって、ホントに恐ろしい!
話をうかがえばうかがうほど、いろんな情報が出てきて、ちょっと怖くなってしまいました。
でも、それはきっと、私たちが知らなくてはいけないお話。
またぜひ木内さんには番組にお越しいただいて、その対策などをお話いただければ、と思います。
そして、光害で少しでも植物がダメージを受けないように、
夜は出来るだけ電気をつけないようにしなくては、と心に誓った、ハチドリ高柳だったのでした。