さて、先日行ったカナダ・バンクーバーは、
夏・秋・冬の3回分のサンデースペシャルの収録で行ったのですが、
いよいよ今夜、その「夏編」がオンエアになります!
『British Colonbia presents Vancouver Calling』、今日8月5日(日)夜7時からの放送です。
お時間がある方(しかも東京の近くにいる方)は、ぜひ聞いてみてくださいね!そして今日のブログでは、カナダで見つけたアートをご紹介します!
カナダって、歴史が割りと浅い、若い国ってイメージがあったんですが、
先住民「ハイダ族」などが残した、素晴らしいアートがたくさんあるんです。


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まず、バンクーバーの空港に着くなり出迎えてくれた、この木の大きなオブジェ。

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そして、これが天井から下がっていた民族調の織物。
これも、先住民族のものでしょうね。


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そして、空港を出てすぐのところには、トーテムポールが。
これはおそらく、ハイダ族のものだろう、ということでした。
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そして、久々にお会いできた、カナダ先住民族ハイダ族の、マイケル・ニコル・ヤグラナスさん!
以前スペイン坂でお届けしていた『Hummingbird』に、
たまたま来日していた時ゲスト出演していただいて以来、
メールのやり取りなどで、とても仲良くさせていただいています♪
とても優しいオジサマに見えますが、カナダでは超☆有名なアーティストなんですよ。
このマイケルさん、実は番組『Hummingbird』のモチーフになった本、
『ハチドリのひとしずく』の挿絵を描いていらっしゃることで、日本でも有名になりました。
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その本が、これ。
まだ読んでいない、という方は、今すぐ本屋さんへGo!
本当にいいお話です。
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そして、これがマイケルさんの作品のひとつ。
バンクーバーにある大学、UBCの中にある、人類考古学博物館の中に常設されています。
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こちらも、同じくマイケルさんの作品。
これ、何に描かれていると思いますか?
なんと、クルマのボンネット!
それに、かつてとても高級品だった、という銅で色がつけられています。


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続くこちらは、マイケルさんが得意とする、「ハイダ・漫画」の作品。
マイケルさんは、日本の漫画をご覧になってとても感動し、
ハイダ民族の伝統芸術と、漫画を融合させた、全く新しいアートを生み出しているんです。
その特徴は、ひとつの作品の中に、人間や様々な動物が溶け合って描かれていること。
それは、ハイダ族は全てのものがひとつであるということ=Onenessを、
とても大切に思っているからだそうです。
今回はマイケルさんに、『Hummingbird』の収録にもお付き合いいただいたのですが、
その中でも、この「Oneness」をとても強調なさっていました。
「人間が、このOnenessさえ忘れなければ、環境を破壊しようなんて絶対に思わないはず。
『ハチドリのひとしずく』のクリキンディーも、山火事を発見したとき、
他の森に逃げることも出来たのに、どうしてとどまって火を消そうと努力したか。
それは、クリキンディーが「森とひとつである=Oneness」を知っていて、
森が燃えていることは、自分に降りかかってきている災難なんだ、とわかっていたからなんだ。」
と、話してくださいました。


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そして、これは大きな木のオブジェ。
これは、マイケルさんのいとこの方の作品です。
マイケルさんは、ご家族も皆、芸術家なんですって。
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そしてこちらは、ハイダ族の中でも世界的に有名な芸術家、ビル・リードの作品。
ハイダ族に伝わる、人間誕生の瞬間の物語を、表現したものなのだとか。
それによれば、最初の男性はこうやって、貝の中から生まれてきたそうですよ。
(でも男性は臆病なんだそうで、
中には怖がって貝の中に戻ろうとしている人もいるんです!見えます?)こんな風に、たくさんの芸術作品を見せていただくことで、カナダのより一層の奥深さを感じました。
バンクーバーはとっても素敵なところだし、訪れるだけで楽しいことがいっぱいだけど、
こうやって歴史的な背景を知ることで、もっともっと深く、
カナダの根源に触れることが出来たような気がします。
もし、バンクーバーを訪れる機会があったら、ぜひこのUBC大学にある、
人類考古学博物館に、足を運んでみてくださいね!
マイケルさんの作品も、ぜひ見ていただきたいです♪