今日スタジオにお招きしたのは、作家で翻訳家の、
星川淳さん!
普段は屋久島にお住まいなのですが、
今はたまたま東京暮らし、ということで、
ゲストにお越しいただくことが出来ました。

(グリーンピースジャパンの、
事務局長でもいらっしゃる星川さん、
さすが、クジラに関する知識は膨大でした!)

最近、
「日本人はなぜ世界で一番クジラを殺すのか」という、
ちょっと衝撃的なタイトルのご本を発表された星川さん、
単純に「なぜですか?」と聞いた私に、
ちょっと困った顔をして答えてくださいました。
「それがね、なぜかわからないんですよ。」と。

ご存知の通り、グリーンピースジャパンは、
国際的な環境保護団体で、世界41カ国に支部を持ち、
森林や海洋、エネルギーなどの分野で、
独自の活動を展開しています。
中でも、クジラの保護に関する活動は、
まれに尖鋭的な映像と共に紹介されることがあります。


ちなみに、星川さんがお書きになった本がこちら。
日本人として、知っておいた方がいい事柄が満載です。

でも、グリーンピースも反捕鯨国も、
先住民らの行う「沿岸小規模捕鯨」には、
全く反対していないのだとか。
そうではなく、日本などの「調査捕鯨」を含めた、
「大規模捕鯨」に対して、反対しているのだそうです。
日本は「文化」として捕鯨をしていますが、
日本人が1年に食べるクジラの肉は、たった30g。
確かに、「ここ数年、クジラを食べましたか?」
ときかれたら、20年以上、食べていないような・・・。
問題は、「それなのになぜ、捕り続けるのか?」
と言うところにあるのだとか。

グリーンピースの発表によれば、
日本の調査捕鯨は21世紀に入ってから、
捕獲頭数が増え、ナガスクジラやザトウクジラなどの、
絶滅危惧種も捕獲しているのだそうです。
それはなぜか?
星川さんは、
「もはや、意地と言うしかないでしょうね」と、
ちょっと冷めた視線でおっしゃっていました。

それが事実とすれば、かなりショッキングな現実。
気になった方は、
グリーンピースが開催する映像展がありますので、
ぜひお出かけになってみてください。

「海洋環境映像展2007 もうひとつの地球への旅
   〜グリーンピースの見た海」
日時 : 10月10日(水)〜14日(日)
場所 : 横浜赤レンガ倉庫3階ホール
                    *入場無料!