迷走している台風10号の
今後の進路や影響が気になる所ですね。
先日の台風9号は関東を直撃して、
雨による大きな被害も出ました。
そこで今回は、
「都市部で豪雨災害から身を守るポイント」をお伝えします。

豪雨災害と言うと、土砂崩れやがけ崩れ、
地滑りなどをイメージするかもしれませんが
都市部では「冠水や浸水」が気を付けるべきポイントです。
と言うのも、あらゆる場所がアスファルトで
舗装されているので、そのまま雨が下水管に流れ込んで、
下水の処理能力を超えてしまうことがあるんです。
そうなると、道路が冠水したり、
低い土地でなくても浸水したりします。

都市型の豪雨でまず大切なのは、
今後の雨の見通しや自治体からの避難勧告、避難指示を
自分でしっかりと確認をするということ。
ラジオやテレビの報道、防災系のアプリによる通知、
そして避難情報については
各自治体のHPや防災行政無線でも伝えられます。
夕方になると街中で
夕焼け小焼けなどのメロディが聞こえますよね。
あの音楽を流しているのが、防災行政無線のスピーカーです。
注意しておきましょう。

では、もし自分がいる場所に
避難に関する情報が出て、避難すると決めた場合は
次の4つのポイントに注意して移動します。

・車は使わない

・水の入りやすい長靴ではなく、
 脱げにくく歩きやすいスニーカーなどをはく

・長い棒を杖代わりにして、足元の安全を確認しながら歩く

・1人より2人、3人と複数で1本のロープを持ちながら歩く

なお、運転中に、雨による道路の冠水が酷くなった場合、
車を降りて避難する目安は
「マフラーより上に水が来たとき」だそうです。
エンストする恐れがあるほか、
水深70センチ位になると水圧でドアが開かなくなり、
閉じ込められる恐れがあります。
ドアが開かなくなるほど水が上がってきたら、
勇気のいることですが、窓を割ってでも避難しましょう。

一方、地下にいる場合は、
換気扇などから浸水してくることがあります。
扉が水圧で開かなくなって、
流れ込んできた水で命を落とすこともあるので
地下からも早めに避難します。

台風もまた近づく可能性があるいま、
都市部ならではの豪雨への正しい対処法、
是非、覚えておいて下さいね。

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