11月22日、福島県沖を震源とする地震によって
津波が発生しましたね。
ただ、東日本大震災を教訓に
多くの方が助け合って避難をしたこともあって、
津波による人的被害はありませんでした。
そこで今夜は、
そのような災害時の助け合いで力を発揮する
「防災介助士」についてご紹介します。

「防災介助士」とは
災害時に高齢者や障害のある方をサポートできるよう
基本的な知識・行動を学んだ人のことで、
公益財団 法人日本ケアフィット共育機構が
資格の認定を行なっています。
では一つの例として、
目が不自由な方を安全な場所に避難誘導するにはどうすればいいのか?
インストラクターの冨樫正義(とがし・まさよし)さんに伺いました。

 台風等でなるべく早い段階で避難の情報が入り、
 そして視覚に障害のある方に対して
 少し時間的余裕をもってアプローチできるのであれば、
 『手引き』という方法で避難所まで案内することが出来ます。
 肩または肘を持ってもらって、
 常に支援する方が一歩手前に立って歩き、
 避難所まで案内するという方法です。
 ただ、津波であれば
 時間にそれほど余裕がない状況なので、
 歩いていくというのが難しい。
 常に走って移動しなくてはいけない。
 安全に、早く避難所まで行くということを考えると、
 おんぶをしたり、リアカーに乗ってもらったりということが
 命を救うためには大切になってきます。
 では、それをどうやって判断していくかということは
 基本的な介助の知識と防災の基本的な知識がないと
 判断が難しいこともあります。


・・・確かにこのような状況では、
複合的な知識が必要となってきますね。
資格が誕生して5年、
これまで学生から企業・行政の防災担当者まで
500人以上の防災介助士が生まれたそうです。
資格は事前の課題提出と実技講習1日で、
誰でも取ることが出来ます。
詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.carefit.org/bousai/

一方で私たち自身も、
災害が起きた時に身近で助けが必要な方がいるか、
その方自身が出来ること出来ないことは何か、
普段から意識をしておきたいですね。


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