2016年も残り1か月を切りましたね。
振り返ってみると、
4月に起きた熊本地震や10月の鳥取県中部地震、
そして11月の福島県沖など、今年も多くの地震が起きました。
そこで今夜は『地震イツモプロジェクト』をご紹介します。

この『地震イツモプロジェクト』は、
防災の備えを「モシモ」の時のためではなく
「イツモ」の生活で心掛けよう!というのがキーワード。
NPO法人プラス・アーツが
過去の震災で被災された方に聞き取り調査を行なって、
その教訓などを本やネットを通じて情報発信しています。
では、被災された方の声から分かった
「身近で、今すぐ役に立つ防災グッズ」とはどんなものか。
プラス・アーツ東京事務所長の小倉丈佳さんに伺いました。

 キッチンのグッズは災害時にも役立つものが多いです。
 ひとつには(食品用の)ラップが活用できます。
 阪神淡路大震災の被災者の方に話を聞くと、
 多くの方がラップをお皿にかぶせて
 使っていたという言葉が残っています。
 どう言うことかというと、洗う水が止まってしまうので、
 お皿が一回使っただけで汚れてしまうと使えなくなる。
 ですので、ラップをかぶせて、次の食べ物を食べるとき、
 新しいものに取り換えて使っていけば、
 繰り返し数少ないお皿を
 使い続けることが出来るので、有効です。
 新聞紙もかなり有効で、
 ひとつあれば色んな使い方が出来ます。
 食器がない時に、折り紙のようにして食器替わりにしたり、
 くるくると丸めると骨折時の添え木として
 使うこともできます。
 それから、今からの時期すごく寒くなってくると思うのですが、
 例えば新聞を身体に巻いて、ラップなどで止めると暖かいなど、
 防寒にもすごく役に立ちます。
 そんな風に、いわゆる「ザ・防災グッズ」と
 言うものではなくても、
 身近においてあるものでも十分に災害時に活用できます。



「モシモ」のとき専用の防災グッズを買い揃えるのは
少しハードルが高いですが、
「イツモ」のものを多めにストックしておくというのは
生活の延長で無理なく出来ますよね。
地震イツモプロジェクトのホームページ
「地震イツモドットコム」ではこのほか、
家具の転倒防止方法など、
日常の延長でできる知恵がたくさん公開されています。
例えばこれからの大掃除の延長で、ちょっと試してみる。
そんな「イツモ」の備えをあなたも始めませんか?

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