いま、日本で暮らす外国人の方がとても増えていますね。
法務省によると、最新の統計として
2016年6月時点でおよそ230万人!
これは過去最多で、
10年前に比べて30万人も増えています。

そんな日本に暮らす外国の方ですが、
日本で地震に遭遇して
パニックになったと言う話もよく聞きます。
そこで今夜は、
身近な外国人の方に是非教えてあげて欲しい、
外国人向け防災コンテンツが詰まったHPをご紹介します!

日本気象協会が複合的に行なっている防災啓発活動が
「トクする!防災プロジェクト」です。
このプロジェクトのHPでは
「避難の心得 地震編 for foreigners」として
地震が起きた時、
こんな場所にいたらこんな対応をとる!という内容が
可愛いイラストと分かりやすい日本語、
英語で書かれています。
https://tokusuru-bosai.jp/foreigners/foreigners.html

例えば、自宅で大きな地震が起きたら。
都市ガスは自動で止まるので、
ガスコンロは慌てて消しに行く必要はないなど、
日本ならではの行動も紹介されています。
一通り読み終わったら、ページの最後で
確認テストを受けることも出来ます。
日本語が堪能な方は、
水害や土砂災害、津波などに関する基礎知識や対処法、
備蓄品は何がどれくらい必要かなども学べます。

この外国人向け防災コンテンツについて
日本気象協会の齋藤佳奈子さんに伺いました。

 日本に来た方が
 どんなふうに何を気にして暮らしているか
 想像もつきませんでした。
 たまたま気象協会にヨーロッパ出身の方が来る機会があり、
 彼女に聞いたところ、
 生まれてから震度5の地震を1度しか
 経験したことがないと言うことで、
 実際、外国人の方がどんなことを知らなくて、
 どんな情報であれば分かりやすく読めるのかを
 相談しながら作ったコンテンツです。
 やはり日本に来ている人なのだから、
 英語や中国語など複数言語で作るよりも先に、
 簡単な日本語で作るのが良いのではないか、と言う
 意見をもらって、そのようにしました。

このHPで私、防災キャスター古賀涼子が
個人的に重要だなと思ったのが、
震度とはどういうものかが書かれている点です。
震度ナニでどのように揺れるのかのイメージが
イラストで説明されています。
そもそも地震が少ない国の方には、
震度と言われてもピンと来ないことが多いので、
実はとても大切な情報なんですね。

「トクする防災」のHP、
こどもの防災教育にも使えそうですよ。
外国人の方だけでなく、パパママにもお勧めです!

https://tokusuru-bosai.jp/index.html

音声ファイルはこちら