幼いお子さんがいるお父さん、お母さん。
大きな地震が起きた時はこうするんだよ!と言うお話を
お子さんと普段からしているでしょうか。
自分で咄嗟に身を守る行動が取れるかどうかは、
とても重要です。
江東区にある区立大島(おおじま)幼稚園では
およそ2年前から、
地震や火事の時に身を守るポーズを盛り込んだ体操を
教育に取り入れています。
もともと大島幼稚園には、
長い距離を歩くことが出来ない子や
階段の上り下りがスムーズに出来ない子も多かったそうです。
そこで、万が一の時に必要な
スムーズな動きを身につけさせたいと、
幼稚園の先生たちによって考えられました。
では、実際にどんな体操なのか、
大島幼稚園 村田有美子園長に伺いました。

 例えば地震が起きたときに、
 【ダンゴムシのポーズ】というものを取るのですが、
 これは、「しゃがんで、頭を丸めて、小さくなる」
 頭を落下物から守れるようなポーズです。
 そして、そのダンゴムシのポーズからすぐに飛び上がる。
 これは、すぐに違う動きが出来る、素早く動けるような
 力を養うために入れています。
 また、火事の時には、
 姿勢を低くして歩くことが避難に必要になりますが、
 しゃがんで歩くのは幼児にとってはとても難しいこと。
 幼児が分かりやすいようにアヒル歩きということで、
 アヒルさんのようになって
 しゃがんで歩くというような動きも入れています。
 あとカマキリのポーズというものがあります。
 カマキリがカマを振り上げて
 片足立ちをしているようなポーズなんですが、
 これは、不安定な場所でも立てるような
 バランス感覚を養うために入れています。


小さな子にあれこれ伝えるのは難しいですが
地震が起きた時には、「ダンゴムシ!」
火事が起きた時には「アヒル歩き!」
これなら、お子さんにも分かりやすいですね。
実際、この体操を取り入れてから子供たちの動きが
とてもスムーズになって、体力もついたそうです。
先生による動画はこちらをご参照ください。

もしもの時、お子さんのそばに
必ず大人がついてあげられるとは限りません。
小さなお子さんがいるお父さん、お母さん、
是非この防災体操、
日常の中に取り入れてみてはいかがでしょうか。

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