間もなく東日本大震災から6年ですね。
その後も色々な災害が発生して、
多くの方が避難生活を強いられました。
そんな、避難生活。
誰にとっても辛いものですが、
LGBT=性的マイノリティーの方にとっては、
また異なる課題もあります。
そこで今夜は、
一般社団法人 日本LGBT協会 理事の
清水展人(しみず・ひろと)さんにお話を伺います。

清水さんは1女性として生まれ、18歳の時に性同一性障害と診断。
21歳の時に手術を行なって、戸籍上も男性に変わりました。
その清水さんご自身、
小学4年生の時に阪神淡路大震災に被災して
体育館で避難生活を送る中、
自分らしく過ごせず、苦しい思いをされたそうです。
では、集団での避難生活、
どうしたらLGBTの方も一緒に過ごしやすいのでしょうか?


 服や下着を配って頂くこともりますが、
 まず知って頂きたいのが、見た目は男性的でも
 生理用品のナプキンが必要なケースもあります。
 2つめに、女性はこの服を取りに来てください、
 男性はこの服を取に来てくださいというケースもありますが、
 仙台での聞き取り調査の中では
 Sサイズの方、Mサイズの方、Lサイズの方と言う風に
 サイズ別に呼んでもらった時には
 非常に気持ちが楽だったとお聞きしました。
 サイズで配れるものは配る。
 公的身分証と欲しいものが違うんだと言うケースが
 あると言うことを、
 知っておいて頂きたいなと思います。


外見の性別だけで、配布するものを決めつけてしまわない。
これがとても大切なことなんですね。
また、男女別で分かれがちなトイレや更衣室は
ひとつでも「どなたでもご利用ください」と表示・声掛けしたり、
お風呂であれば男女別の時間以外に
個別対応の時間を作る。
そんな配慮があると嬉しいとも仰っていました。
皆で災害を乗り越えるための大きなカギですね。
今まで意識したことがなかったと言う方、
是非知っておいてください。

なお、清水さんはいま、
地方の小さな学校などでもLGBTの講演ができるよう
クラウドファンディングも行なっています。
詳しく知りたい方は、下記をご覧ください。
https://readyfor.jp/projects/lgbt-hiroto-simizu-kouen


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