防災フロントラインは
4月から半年ぶりに土曜日の朝に戻ってきました。
引き続き、防災や災害に関する
最新情報をお届けしてまいります。

さて、突然ですがクイズです。
コンビニエンスストアはいま
国内におよそ5万4500店舗あるとされていますが、
それよりも2万以上も多く存在する施設とは、
一体何でしょうか?

・・・正解は、お寺です!
その数、およそ7万7300。
本当に身近な存在なんですね。

そんな中、全国にある日蓮宗のお寺が
今後、災害が起きた時に
一般開放されることになりました。
日蓮宗による災害支援事業
「いのちの井戸」を、今朝はご紹介します。

「いのちの井戸」、主なポイントは3つです。

?帰宅困難となった人に休憩場所、仮眠場所を提供する。

?公共の避難場所に移れるまでの2〜3日程度、
 一時避難場所として境内や駐車場を提供する。

?生活用水として井戸水を提供する。

日蓮宗のお寺は全国にいま、
およそ5000あるそうですが、
井戸がなかったり、
人手の足りないお寺もあるので、
まずはおよそ1000のお寺からスタートして、
今後増やしていく予定だそうです。

なぜ、このような取り組みを行なうことにしたのか。
日蓮宗 宗務院 さんに伺いました。

 お寺が地域の中で何が出来るのか、
 それを冷静に考えてみようと。
 普通に考えると、何でも提供しよう、
 何でも受け入れようと言う形になりますが、
 それをやるとお寺がかえって、もたなくなります。
 長続きして、なおかつ喜ばれる支援は
 何だろうと言う所からすると、
 行政の支援の足りない部分、
 あるいは支援にたどり着くまでの部分で
 こちら側が出来ることを考えて、
 足りない部分を提供するという風に考えました。
 地域の人と一緒に動けると言うのが
 お寺の理想だと思います。
 その垣根をできるだけ低くしていく一環が、
 この事業です。


災害の時、
身近にあるお寺で少し身を休めることが出来ると言うのは
心強いですよね。
「いのちの井戸」に登録している日蓮宗のお寺が
どこにあるかは、スマートフォン用のアプリ
「全国避難所ガイド」でチェックすることができます。
詳しくはこちらをご覧ください。

http://www.nichiren.or.jp/information/shuumuin/20170302-3257/

音声ファイルはこちら