この4月、青梅市がある災害協定を結びました。
キーワードは、なんと「畳」!
今朝は、いま全国で広がる取り組みをご紹介します。

その名も「5日で5000枚の約束。」プロジェクト。
日本のどこかで災害が起きて避難所が仮設された時、
全国の畳屋さんのメンバーが、
5日以内に5000枚の真新しい畳を
避難所に届ける、というものなんです。
畳の費用は、送料も含めて全て畳屋さんが負担!
加盟する畳屋さんは全国で500店で、
いざと言うときスムーズに活動できるよう
事前に自治体と各地区の畳店の協定を結ぶ動きが広がっています。
熊本地震では実際に6200枚の畳を現地に届けました。

プロジェクトの立ち上げ人で、
ご自身も阪神淡路大震災で被災した経験を持つ
神戸市の前田畳製作所
前田敏康(まえだ・としやす)さんに伺いました。

 東日本大震災の時、テレビ映像で
 避難者の方が冷たい体育館の床の上に
 いらっしゃる姿を見て、
 畳店として何かできないかと思ったのがきっかけです。
 全国の畳店さん、ひとりに声をかけると、
 その畳店がまた次の畳店に声をかけてくれて・・・
 と言う感じで、どんどん広がって行きました。
 1枚の畳店もあれば、20枚、50枚という所もあって
 自分たちの出来る範囲で「約束」をしています。
 熊本地震の時、体育館の冷たい床にいた方も勿論、
 車中泊をしていた方が、届けさせて頂いた畳の上で
 「ああ、やはりこうやって体を伸ばせるのはいいな」とか、
 新しい畳なので「香りもいいな」とも言って頂きました。
 体育館などでは防音効果や
 畳そのものに抗菌効果などもあるので、
 そんな力が避難所の痛みを
 和らげてくれたらなと思っています。

まるで畳そのもののように温かいプロジェクトですね。
協定を結ぶ自治体を更に拡大していきたいとのことです、
詳しくは、こちらをご覧ください。

「5日で5000枚の約束。」プロジェクト
http://tataminoyakusoku.net/


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