九州北部を襲った記録的な豪雨で、
福岡県と大分県では犠牲となった方、
いまも安否不明の方がいらっしゃいます。
特別警報も出されて
命を守る行動を直ちにとるよう呼びかけられましたが、
避難指示や避難勧告の発表は適切だったかなど、
今後に課題も残しています。

これからの夏、台風やゲリラ雷雨など、
都市部でも豪雨災害に襲われる可能性はあります。
そこできょうは改めて、
雨の災害から身を守る方法をお伝えします。

まず、都市部の豪雨で一番
気をつけなくてはならないポイントは、
浸水や冠水です。
都市部は多くがアスファルトで舗装されているので
大量の雨が一気に降ったとき、
低い土地でなくても浸水・冠水してしまうんです。

この浸水や冠水は、
「アンダーパス」での死亡事故も
引き起こすことがあります。
アンダーパスと言うのは、
幹線道路や鉄道などと立体交差し、
その下を通る低い道路。
急激に雨が降った時、雨水が集まって
冠水する恐れがあります。
視界が悪いと、気が付かずにそのまま車で突っ込んで
命を落とすケースも増えています。

都市部で雨脚が強まってきたら、
まずは今後の雨の見通しに加えて、
自治体から避難勧告・避難指示が出ていないか、
自分でも確認しましょう。
避難に関する情報は、ラジオやテレビ、
各自治体のHP、街中にある防災行政無線などでも
伝えられます。

もし避難に関する情報が出た場合は、
次のことに注意して避難所へ移動しましょう。

・車は使わない

・水の入りやすい長靴ではなく、
 脱げにくく歩きやすいスニーカーなどをはく

・長い棒を杖代わりにして、足元の安全を確認しながら歩く

・1人より2人、3人と複数で1本のロープを持ちながら歩く

なお、運転中に車を降りて避難する目安は、
マフラーより上に水が来たときです。
エンストする恐れがあるほか、
ドアが開かず閉じ込められる恐れがあります。

また、地下にいる場合は
換気扇などから浸水してくることがあります。
扉が水圧で開かなくなり、
流れ込んできた水で命を落とすこともあるので
地下からも早めに避難しましょう。

都市部ならではの豪雨災害への対処法。
是非、覚えておいてください。

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