夏休み、お子さんと過ごす時間も長くなります。
そこで今朝は、ママ向けの防災講習会についてご紹介します。

一般社団法人スマートサバイバープロジェクトでは
「防災ママカフェ」という講習会を全国各地で行なっています。
これは、東日本大震災や熊本地震で被災したママたちの声を元に、
いざという時、どうしたら子どもを守ることができるかを学ぶもの。
企業や行政などともコラボレーションして
これまで全国5000人以上のママたちが参加してきました。

講習会では例えば、地域のハザードマップを確認して
自分たちの住んでいる場所が
どんな災害の危険があるのかを学んだり、
地震で部屋の家具が倒れないようにするには
どうすればいいかを考えたり、
災害の時にも親子で美味しく食べられる
料理を作ってみたりと、
ママだからこそ知っておきたい内容になっています。

そんな中、講習では
「避難所に行かない準備をする」という
ちょっと意外な提案もしているそうです。
被災ママたちのどんな経験に基づくものなのか?
防災ママカフェの特別講師 かもん・まゆさんに伺いました。


 基本的に、避難所というのは女性や子どもにとって
 安心、安全な場所ではありません。
 とてつもなく不衛生だったと、
 東北のママは言っていました。
 ですので、特に小さい子がいる方は避難所に行かないよう、
 家の中に備蓄などの準備をしてほしいと思っています。
 自治体で備蓄しているものは水や毛布、
 基本的に5年保存できる誰でも使えるようなもの。
 女性の下着や生理用品、おむつ、ミルクなど
 使用する人が限られていて、
 5年持たないようなものは備蓄していないと
 考えて間違いないと思います。
 どんなに避難所に物資が届いたとしても
 赤ちゃん連れで、外で5時間
 ミルクのために並んだという
 ママたちの話も聞きましたので、
 そういったことを考えると、備蓄を少し多めに
 家の中でしておくべきだと思います。


これは家が無事で、今後の余震で倒壊する恐れがない、
または増水した川に流される恐れがないなどの
条件付きではありますが、
自宅避難の準備、小さなお子さんがいる家庭ほど、
しっかりと取り組んだ方が良さそうですね。
なお、おむつやベビーフード、粉ミルクなどはもちろん、
子供たちが食べやすい「缶入りのパン」や
かさばるおむつをコンパクトに出来る圧縮袋、
「使い捨て哺乳瓶」などもあると便利だそうです。

防災ママカフェは今後も各地で開催される予定です。
詳しくはスマートサバイバープロジェクトのHP
http://sspj.jp/?page_id=125
に掲載されています。

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