今回は『災害時のトイレの守り方』をご紹介します!

私たちが普段使う「水洗トイレ」は
電気や水道が止まると使えなくなりますし、
地震の揺れで下水の配管が壊れることもあります。
でも、見た目で大きく壊れていなければ、
ついついそのまま使ってしまって、
結果、汚物が流せなくなったり、
マンションであれば下の階に
下水が逆流してしまうこともあります。
そして、トイレが一度汚れてしまうと、
行きたくないと言う気持ちから水分や食事を控えて、
体調を崩してしまうという悪循環も生まれます。
つまり、災害のあと、
『そのトイレを最初に使う人』は
実はとても大きな責任を負っているんです。

じゃあ、自分が『最初のひとり』になった時、
どうすればいいのか。
キーワードは『流さない・汚さない』。
その方法として、
便器に災害用トイレキットを取り付けるか
災害用のポータブルトイレを設置しましょう。

もしそれらがなければ、
大きなゴミ袋を便器に取り付けて、
中に新聞紙や消臭剤、もしくは
あればネコのトイレ砂を入れます。
こうすることで、汚物は燃えるゴミとして出せますし、
用を足すたびに取り替えれば、
トイレを綺麗な状態のまま保つことが出来ます。
最初のひと手間が、
その後の生活を長く支える最大の鍵となること、
心に留めておいてください。

そしていま、こうしたトイレの守り方について
子どもから大人まで一緒に学べるプログラムが
色々な場所で行なわれています。
進めているのは、意外にも東京ガスグループ!
と言うのも、東京ガスグループでは
災害復旧隊として被災地に入る度に、
このトイレ問題を目の当たりにしてきたそうです。
そうした経験を踏まえて、
NPO法人・日本トイレ研究所と一緒に
プログラム内容を考えたとのこと。
今後、8月20日と27日には「しながわ防災体験館」、
9月3日には新宿区防災フェスタなどで
体験プログラムが行なわれる予定です。

また、子供は普段からトイレを我慢しがちです。
日本トイレ研究所の代表
加藤 篤(かとう・あつし)さんは、
子供たちが災害時のトイレに慣れておくために
夏休みのキャンプなどを利用して
親子で災害用トイレを使ってみることも勧めています。
お父さんお母さん、
まずは災害用トイレを用意することから始めませんか?


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