今回は、災害のときの「火」の大切さを考えます。
この時期、キャンプで火を熾した!
と言う方もいるかもしれませんね。
ライフラインが止まった被災地では
あたたかい食事を作ったり、暖をとったりするのに
この「火を熾す」という作業が欠かせません。

火を熾すには「燃やす素材のチョイス」と
「燃やす順番」がポイントです。
いま目の前に、燃やすための4つの素材
太い木材、牛乳パック、新聞紙、ワリバシがあるとします。
マッチやライターを使って、まず何に火をつけたら
より効率的に火を熾せるでしょうか?

・・・正解は、一番燃えやすい「新聞紙」です。
つづいて、「ワリバシ」などの細い木、
最後に、長く燃え続けることのできる
「太い木材」に火を移していきます。
牛乳パックは、両面がラミネート加工されているため、
火が大きくなる特徴があります。
ですので、火力が弱まってしまった時に、
補助燃料として使うのがオススメです。

こうした「火」の扱い方や
災害の時に火が果たす役割などについて学べるのが、
東京ガスグループが主催している「火育教室」です。
東京ガス株式会社 広報部の
小町圭子(こまち・けいこ)さんにお話を伺いました。

 子どもたちの「火離れ」が非常に問題になっていて、
 火を扱ったことがない子供がとても多くいます。
 マッチを擦ることができない子供も沢山いて、
 オール電化住宅で育った子は
 ガスの炎も見たことがない。
 だから、熱いということが分からずに、
 ガスの炎が付いた瞬間に、
 手で触ってしまうということも実際にあります。
 火について学ぶ機会というのは
 なかなかないと思うので、
 火とともに歩んできた企業としては、
 そうしたところをお伝え出来ればと思っています。


火離れ、なんてあるんですね・・・
向き合わなくてはいけない現実です。
火育教室は小学校1年生以上のお子さんと
保護者が対象で、今後は

9月2日(土) 板橋区防災フェア
9月2日(土)3日(日) 渋谷区防災フェス

で開催が予定されています。
「火」を味方につけて災害を生き抜く力、
親子で育めるといいですね。

東京ガス『火育』



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