9月1日は防災の日でしたね。
今朝は、首都直下地震のときに
一番大きな問題となる「火災」から
身を守る方法を考えます。

首都直下地震で最も多い死亡原因は
「火災」によるものだと、国は想定をしています。
木造密集地域を中心に同時多発的に火災が発生して、
炎の津波となって私たちを飲み込むとも
考えられているんです。
犠牲を少しでも減らすためには、
私たち一人ひとりがとにかく「火を出さない」こと。
揺れたら自動でブレーカーを落とす
「感震ブレーカー」の設置や、
火を出してもすぐに消し止める
「初期消火」が何よりも大切です。

ただ、天井まで火が回ると
一般の私たちにはもう消すことは難しいので、
適切に見極め、すぐに避難することが
重要になってきます。

実はこの火災で炎と同じくらいに怖いのが、煙です。
火災の煙には色々な成分が含まれていて、
中でも一酸化炭素はごくわずかな濃度でも
頭痛やめまい、けいれんを引き起こします。
煙によって意識不明になったところを
炎に襲われて命を落とすだけでなく、
実は煙そのもので亡くなるケースも多いんです。

煙をいかに吸わずに避難するかがポイント!
ですので、万が一火災に巻き込まれたら、
こうやって命を守ってください。

?煙を吸わないようタオルやハンカチ、
 できれば濡らしたもので鼻と口を両方覆います。

?煙は空気より軽いので、
 なるべく姿勢を低くして避難します。
 煙は天井から溜まっていって
 煙の層と空気の層に分かれるので、
 床に近いところの空気は比較的煙が薄くて、
 空気が残っている可能性があるからです。

?もし煙で周囲が見えなくなってしまったら。
 床や壁に手をあてて、這うように避難しましょう。

?煙が充満して息が苦しい場合。
 実はまだ新鮮な空気が、階段のすみや床のすみに
 残っている可能性があります。
 這って、口をなるべく近づけて
 吸いながら避難しましょう。

究極の知恵で、生き延びる。
この機会に是非、知っておいてください!

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