今年の夏は、全国的に雨の日が多かったですね。
7月には九州北部豪雨が発生し、
36人の方が亡くなりました。
「豪雨災害への備え」が
これまで以上に意識される中で、
先日、日本気象協会から
『秋の備蓄前線』なるものが発表されました。
備蓄と前線、ちょっと不思議な組み合わせです。

実はこれ、
秋雨前線や台風などで
災害が発生しやすい時期のはじまりを、
天気予報でよく見る『前線図』で表した上で、
備えを見直そう!と呼びかけるものなんです。

日本気象協会
木村知世子(きむら・ちよこ)さんに伺いました。


 関東地方で雨が多くなる時期というのは9月中旬、
 秋の備蓄前線では9月11日となっています。
 その頃が関東地方で
 秋雨前線がかかりやすい時期となっています。
 雨が多くなる前、ちょうど今この時期に
 備蓄の見直しなど進めてもらえると良いと思います。


実際に、2年前の9月9日から11日にかけては、
関東と東北で豪雨災害が発生し、
鬼怒川が決壊しました。
まさに今この時期に
日頃の備えを見直すべき!ということですね。

それでは、具体的に豪雨災害に対して
どんな備えが必要になるかというと・・・
地震の時と大きな違いはないそうです。
ただ雨が降り続く場合は
屋内避難が長引くこともあるので、
水や食品、携帯用トイレなどは
多めに準備しておいてほしい、と
木村さんはお話されていました。

なお、日本気象協会が監修している
防災アプリ「わが家の防災ナビ」では、
家族の人数に合わせて
必要な備蓄品の数を計算してくれます。
例えば、赤ちゃん1人と夫婦の3人家族だと、
水27リットル、レトルトご飯27食分、
簡易トイレ45回分、粉ミルク20食分・・
などが最低限必要になるそうですよ。

地震だけでなく、
豪雨災害も見据えた備えの見直し。
アプリ等を上手く活用して、
あなたも進めませんか?

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