妊婦さんがバッグに着けている「マタニティマーク」。
今、かなり知られるようになってきましたよね。
では、「ヘルプマーク」をあなたはご存知でしょうか?
見た目が少しスイスの国旗のデザインに似ているんですが、
真っ赤な長方形を縦にして、
真ん中に白の十字と白のハートマークが並ぶものです。



これは、外見からは分からないけれど、ハンディキャップを持っている方・・・
例えば知的障害や難病、義足の方などが
周囲に「配慮を必要としていること」を知らせるため、スタートしました。
そして、このヘルプマーク。
カード型のものもあって、都内では各区市町村が窓口となって配布を進めています。



カードには、緊急連絡先やどんな支援が必要なのか
詳しく書き込めるようになっていて、
災害も含めたいざと言うとき、大きな意味を持ちます。

では、実際に災害が起きて、
ヘルプマークやヘルプカードを持っている方を見かけたら
私たちはどのように対応したら良いのか。
東京都福祉保健局に取材しました。

それによりますと、災害の際に
ヘルプマーク、ヘルプカードを持っている人をみかけたら、
まずは「何かお困りごとはありますか」と
声をかけてもらいたいと言うことです。
障害は生まれつきのものか、後天的なものか、
それだけでも、周囲に求められる配慮や支援は
全く異なるので、まずはひと声かけて、
どのような配慮や支援が必要なのかを知る、というのが
大事だとのことです。

一人ひとり困っていることが違う。
まずはこれをしっかりと理解することが大切なんですね。
その上で、「声をかける」ことが、
共助の第一歩になります。

逆に、もしあなたやご家族が
災害の時に助けを必要とするようでしたら、
是非、ヘルプマークやヘルプカードを手に入れて下さい。
ヘルプマークは
東京都では都営交通や都立病院などで無料配布しています。
ヘルプカードは、先ほどもお伝えしたように
各区市町村が窓口となって配布しています。

東京都以外でもヘルプマーク・ヘルプカードの配布を行っているので、
お住まいの自治体に確認してみてくださいね。


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