秋雨前線や台風でなかなか
秋の行楽シーズン!とはなりませんね。
晴れ間が出たら公園でピクニックや読書したいなと
思っている方も多いかもしれませんが、
あなたの行く公園、
もしかすると「防災公園」かもしれない!?
今回は、そんなお話です。

実は東京都では、大きな災害が起きた時、
都立公園のうち58ヶ所を「避難場所」に、
35ヶ所を「救出救助活動の拠点」や
「ヘリコプターの活動拠点」に指定しています。
そして、これらの公園をまとめて『防災公園』と呼んでいます。

例えば、代々木公園や葛西臨海公園、
駒沢公園などがこの「防災公園」で、
実は公園の中をよく見ると、
特別な防災設備が備えられていることに気が付きます。

例えば『かまどベンチ』。
見た目は至って普通の公園のベンチで
もちろん座ることも出来るのですが、
非常時には座る部分の板を外すと、
なんと『かまど』になるんです!
板の下には金属製の骨組みが隠れていて、
この上に直接お鍋などを置けるので、
下で火を熾して、温かい食事を作ることができます。
代々木公園や光が丘公園などに設置されているので、
訪れた時には探してみて下さい。

続いての特別な設備は『マンホールトイレ』。
こちらも普段は普通のマンホールなのですが、
非常時にはマンホールのフタをはずして
上に便器を取り付け、
他人から見られないようにテントを張ることで
組み取りなどが必要ない、衛生的なトイレになります!
こちらは木場公園や駒沢公園などに設置されています。

このほか、太陽光発電を活用した照明や防火水槽、
くみ上げ型の水道ポンプなどの整備が
色々な公園で進められています。

東京都では、防災公園の使い方として
まず、災害が起きてまわりが火の海になった時などに
逃げこむ場所として避難場所を活用。
そして、まわりが安全になって
小中学校などの避難所に移動したあとも、
移動先でトイレや調理場所が足りない時には、
防災公園の設備を利用してほしいということです。
そのためにも、公園で秋のひと時を楽しみながら、
マンホールトイレやかまどベンチのある場所、
事前にチェックしておきましょうね!


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