空気が乾燥しやすいこの時期、
火災に特に注意が必要ですね。
そこで今回は、いま都内での火災原因で
およそ4分の1を占める「電気火災」を防ぐための
ポイントをご紹介します。

電気火災と言うのはその名の通り、
電気製品から出火するものです。
中でも、これからの季節に一番気を付けたいのが
電気ストーブ。
去年、東京消防庁の管内で起きた
電気火災の件数は1,052件で、
このうち電気ストーブによる火災は85件でした。
電気ストーブをつけたまま寝てしまい、
布団があたってそこから火が出たり、
上に干していた洋服などが落ちて
火災が発生したりするケースが多いそうです。

ですので、東京消防庁では
「外出前や寝る前には必ず電気ストーブの電源を切る」
「燃えやすい物は近くに置かない」
「電気ストーブの上に洗濯物を干さない」
「電源プラグやコードが傷んでいたら使用しない」
こんなことを呼びかけています。

さて、もうひとつ電気火災で気をつけたいのが、
コンセントの周りです。
テレビや家具の裏にコンセントがあって
そう言えばほこりが溜まっているなぁという方、
いませんか?
実は、コンセントに差し込んだプラグの
刃と刃の間にほこりがついて、そのほこりが湿ると、
そこを電流が流れて、
小さな火花が何度も飛ぶことがあります。
これを「トラッキング現象」と言うんですが、
これによって、思わぬ火災になることがあるんです。
しかも、家具の裏など見えない発生することが多く、
発見が遅れて被害が大きくなりがちです。
これを防ぐためにも、電気のプラグは
使わない時、コンセントから抜くようにしましょう。

頻繁に使うから差し込みっぱなしというプラグは、
定期的に掃除をして下さいね。
使っている時に熱くなるプラグは危険なので、
交換しましょう。

これから大掃除シーズンに入ります。
そのついでに是非、
電気ストーブのまわりに燃えやすいものはないか、
コンセントのところにほこりが溜まっていないか、
まとめて点検してください!

次回は、それでも火災が起きてしまったら。
知っておきたい避難のポイントを、
裏技も交えながらお伝えします。

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