防災フロントライン、TOKYO FM古賀涼子です。
今年も残すところ、あと2週間ちょっと。
年末年始を海外で過ごす予定を立てている方も多いと思います。
あそこに行こう、これを食べようと計画するのはとても楽しいですが、
その計画の中に是非、防災についても少し盛り込みませんか?
きょうは、海外旅行する上で知っておきたい災害への備えをご紹介します。

海外で地震や津波、そしてテロなどに巻き込まれたとき、
重要なのは何と言っても、正確な情報をいち早く手に入れることです。
海外でもいまネットが使えるので
自分で情報を探しに行くこともできますが、
その国の緊急情報、実は自動的に手に入れられるってご存知でしたか?
それが、外務省が行なっている『たびレジ』というシステムです。

旅行などで海外に行く人が、日程やメールアドレス、
電話番号などを外務省の『たびレジ』のサイトで登録すると、
まず、旅行先国の最新防犯情報や注意事項がメールで送られてきます。
その際に、その国にある日本大使館の場所や連絡先なども知らせてくれます。
また、旅行する国の日本大使館などが出す緊急の一斉通報や
最新の渡航情報もメールでリアルタイムに受け取ることができます。

更に、肝心の現地で大きな事件や事故、災害が起きた場合には
メールだけでなく、大使館などから緊急の連絡(安否確認)が
電話などでもかかってくることがあって、
必要な支援をスムーズに受けられます。
海外では日本ほど、緊急地震速報や地震・津波の迅速なニュース速報、
Jアラートなどの細やかなシステムがないのが現実です。
知らない間に、災害の危険がすぐそばに迫っている可能性もあるので
この『たびレジ』、必ず登録しておくことをお勧めします。

登録方法はとても簡単で、
旅行前でも、その国に到着してからでも
外務省の『たびレジ』のサイトから手続きできます。
登録する内容は、パスポート記載の名前とパスポート番号、滞在先、
電話番号など。
メールの宛先として、自分のアドレス以外に
日本に残る家族などのアドレスなども3件追加登録できるので、
情報を共有することが出来ます。

楽しい海外旅行だからこそ、笑顔で帰国するために。
外務省の『たびレジ』、是非登録することをお勧めします。


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