災害への備えというと、
食料品など「備蓄品の確認」や「家具の転倒防止」など、
自分の身のまわりの対策は考えている、と言う方も
多いと思います。
でも、大きな災害が起きた時、
誰かをサポートする準備を整えるのも、
大切な防災アクションのひとつなんですよ。
そこで今回ご紹介するのは警視庁が募集している
「学生ボランティア」と「語学支援ボランティア」です。

災害が起きた直後、いわゆる「お巡りさん」達は
救命や救助活動に全力で当たることになります。
そこで警視庁では、例えば道案内や
避難所での誘導、物資の搬入、
外国人への災害情報の発信などをサポートしてもらうため、
ボランティアを募集しているんです。

「学生ボランティア」は
都内の大学生・短大生・専門学校生が対象。
「語学支援ボランティア」は
都内在住か、都内に在学・勤務している18歳以上で、
日常会話程度の外国語が話せる人が対象です。
どの国の言葉でも構いません。

これまでに27の大学や短大、専門学校が
「学生ボランティア」として、
17の大学や企業などが「語学支援ボランティア」として
警視庁と提携しています。

それぞれのボランティアは
定期的に各警察署との災害訓練に参加したり、
研修会や防災講演会に参加したりして、
防災の知識を深めています。
例えば世田谷区の多摩川警察署では先月、
地元にキャンパスがある駒沢大学・日本体育大学・
東京都市大学の学生が署員と一緒に
救援物資の搬送訓練を行ったり、
信号機が止まった時に整理誘導する訓練を行いました。

ボランティアの取組を進めている警視庁の
地域防災担当 成澤敏彦(なりさわ・としひこ)さんは
「大きな災害が起こった時、若い方々にはまず
 自分が被災者にならないよう意識してほしい。
 お年寄りなど災害弱者のためにも、
 若い力を活用してほしい。」とお話されていました。

「学生ボランティア」「語学支援ボランティア」
興味がある人は、警視庁災害対策課の
地域防災担当に問い合わせてみて下さいね。

http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/about_mpd/joho/movie/keibi/196.html

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