今回は、日本初!
東京消防庁が新しく導入した、
ヴァーチャル・リアリティで災害を体験できる
専用の車についてご紹介します!

およそ1か月前の4月21日に
お披露目されたばかりのこの車、
正式名称は『VR防災体験車』と言います。
全長は12m、消防車のように真っ赤で、
車体に白のペイントが入ったデザイン。
乗り込むと、中には8人分の座席があります。
ここに座って、ヘッドマウントディスプレイをつければ準備OK。

体験できるプログラムは
「地震編」「火災編」「風水害編」と3つあって、
360度の映像だけでなく、シートが揺れたり、
風や水しぶき、
それに熱やにおいまで発生させる仕組みもあって、
とてもリアルに災害を疑似体験できるんです。

たとえば「地震編」。
ヘッドマウントディスプレイを着けると・・・
その瞬間から、あなたは家の中にいます。
目の前には昼ご飯が並ぶ中、突然
緊急地震速報が鳴って、震度7の揺れが発生!
家具が倒れたりする立体的な映像とともに、
足元や座席が実際に大きく動きます。

「火災編」は、
自宅でくつろいでいるところに火災警報器が鳴ります。
キッチンを振り向くと・・・そこには大きな炎が!

「風水害編」では、
大型台風が接近している中、車に乗って
濁流となった川のそばや、今にも崩れそうな崖のそばを
移動する内容になっています。

東京消防庁 防災部の大原実(おおはら・みのる)さんは、
よりリアルに災害の恐ろしさを実感してもらうことで
自宅での備えを見直したり、
地域の防災訓練に参加したりする
きっかけにしてほしいとお話されていました。
このVR防災体験車は身長100センチ以上であれば
お子さんも体験できます。
13歳未満には、子ども用のゴーグルが貸し出されます。

6月2日(土)と3日(日)は
東京ビッグサイトで行われる「東京国際消防防災展2018」に
このVR防災体験車が登場する予定です。
是非、家族で『リアルな災害体験』をした上で、
『リアルな備え』とはどんなものか、考えて下さいね。

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