京都酒の香りがふわりと漂う千年の都
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京都酒の香りがふわりと漂う千年の都

酒蔵が建ち並ぶ水と酒の街

久々のまとまった休暇に、足の赴くまま、気の向くままに旅路を行く。
夢に揺られて辿り着いた先は、酒蔵が建ち並ぶ水と酒の街。
まるで、江戸時代にタイムスリップしたような気分にさせてくれるその街並みは、
さすらう旅人に向かって、杯を掲げているかのよう…。

家族や友達との旅も楽しいが、たまには一人も悪くない。
学生の頃、あてもなく一人きりで旅に出たことを、思い出す。
誰にも遠慮はいらない。時間を気にする必要もない。
話す相手がいないからこそ、思うがままに、行く先々の風景と向き合える。
忘れかけていた、こんなひとときを、ずっと求めていたのかもしれない…。

ふわりと漂う酒の香りに誘われて、近くにある酒蔵に足を踏み入れる。
さっそく予定を変更だ。

INFORMATION

京都府京都市は、平安時代から江戸時代前期までは日本最大の都市であり、その市街地は「京中(きょうちゅう)」、鎌倉時代以降は「洛中(らくちゅう)」と呼ばれ、都市としては「京の都」と呼ばれていました。
なかでも京都市の南部に位置する伏見は、戦国の雄・豊臣秀吉が造り、幕末の雄・坂本龍馬が闊歩したとされる酒蔵の町でもあります。
江戸時代には、三十石船と呼ばれる酒や米などの物品や、旅行客を運ぶ輸送船が伏見と大阪を行き来し、全国でも屈指の名水が湧き出る土地として、酒造りが盛んに行われました。
月桂冠大倉記念館や、黄桜記念館、松本酒造など、日本酒を楽しめるさまざまなスポットが点在し、その町並みは、京都の中でも独特の雰囲気をもった観光名所となっています。
豊かな自然風土に育まれた酒蔵の町も、バスは走る。

古き良き日本の姿

前方から乗りこんできた、スーツ姿の仲睦まじい男女。
聞こえてくる会話から、就職活動に励む学生だとわかった。
その瞬間、あの頃の自分が重なった。
あの時、あなたについて行くと決めていたら、どうなっていただろう…。
今はどこで何をしているのか、連絡先すらもわからない。

あの日、いつもの散歩道で、似合わないスーツを着た彼は、私に告げた。
「この街を出て、働くことにした」
ずっと一緒、そう思っていた私は、ついて行く勇気も、引き止める勇気もなくて…。
それが彼と一緒にあの道を歩いた、最後の日。

この街に彼は、もう、いない。
あの頃の私も、もう、いない。
燃えるような紅葉に、淡い記憶を乗せて
思い出が通り過ぎるのを惜しむように、バスはゆっくりと、走る。

INFORMATION

日本を代表する観光地である京の都は、794年、日本の首都となった平安京の誕生をきっかけに「千年の都」と呼ばれ、長きにわたり栄えた由緒ある街です。
なかでも、琵琶湖の水を京都へと流すために作られた水路「琵琶湖疏水」に沿って銀閣寺まで続く「哲学の道」は、市民から観光客まで、広く愛されている散歩道です。
日本を代表する哲学者・西田幾多郎が散策しながら思索にふけったことから「思索の小径」と言われたこの道は、西田の愛弟子や哲学者・三木清らが好んで散策したことから、いつしか「哲学の道」と呼ばれるようになりました。
日本の道100選にも選出されているこの道のなかほど、法然院のそばには、西田の詠んだ歌が石碑に刻まれています。
「人は人 吾はわれ也 とにかくに 吾行く道を 吾は行くなり」
古き良き日本の姿を残し続けるこの町も、バスは走る。

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