倉敷男のロマン溢れる港町
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倉敷男のロマン溢れる港町

世界のジーニストから愛される街

男心をくすぐる通りが、児島にはある。
それを耳にした私は、すぐさまバスに乗り込んだ。
時間のかかる道を選んだのは、その分だけ、
忙しい日常から、遠いところへ運んでくれる、そんな気がしたから。

職人たちが丹精込めて作るジーンズ。
そんな“職人の魂”を扱う店が軒を連ねる。
なんともロマンがかきたてられる光景だ。
作り手の想いと とことん向き合い、堪能してやろう。
たまにはそんな時間が、あってもいい。

カーテンの隙間からそっと見上げた空は、少し明るくなり始めていた。
そういえば、中学に上がった年にも、こんな風に空を見たことがあった。
憧れだった兄貴のジーンズを、こっそり履いたところを見つかって、怒られた。
それが悔しくて、家を飛び出した。
迎えにきた兄貴と見上げた空。
いまとなっては、あの時間も、懐かしい。

そうだ、今度は兄貴も、誘ってみよう。

INFORMATION

岡山県南部に位置する倉敷市。JR児島駅は、市内の中心部から、さらに南に下った、瀬戸内海に面した場所にあります。
この地域には、古くから織物や染め物、縫製、加工の技術を持った熟練の職人が揃っており、時代に合わせ、兜や刀に使用する真田紐や足袋、軍服、学生服など、様々なものが作られてきました。
そんな職人たちが、新たに目をつけたのがジーンズ。1965年に初の国産ジーンズが誕生したのをキッカケに、ジーンズ作りが盛んに行われるようになりました。
2009年には、児島産のジーンズを扱う地元メーカーのショップが連なる、『児島ジーンズストリート』が開通。聖地として、世界のジーニストから愛される、一大観光地となっています。
男のロマンが溢れるこの街も、バスは走る。

太古の時代から人々を育むこの海

バスで一晩過ごした体に、潮の香りのする空気を、めいっぱい染み込ませる。
目の前に広がる海は、朝日にきらめきながら、「おかえり」と微笑んでいる。
ずっと変わらないこの海が、私を少女に戻していく…。

あの頃、海が嫌いだった。
友達との関係に悩んだ日、恋に悩んだ日、進路に悩んだ日…。
海はただそこにあるだけで、何も答えてはくれなかった。
私のことなど気にもとめないといった表情で、寄せてはかえす波…。

それから少しずつ大人になって、この街を離れてみて気がついた。
海はどんなときでも、ありのままの私を受け入れてくれていた。
何も答えず、ただその場所で、優しく見守ってくれていた。

今は、素直に笑って言える。
「…ただいま」。

海はやっぱり何も答えず、ただそこにいてくれた。

INFORMATION

瀬戸内海に面し、多くの自然に恵まれた港町、児島。古くから、人々と自然が共存してきた地域で、『日本書紀』や『古事記』にも、その名が刻まれているほか、先史時代の遺跡も、数多く発見されています。
この地域は元々、瀬戸内海に浮かぶ島で、本州と陸続きになったのは、干拓が進んだ江戸時代のこと。その成り立ちから、周囲には多くの島々が点在し、その独特な景観は、『瀬戸内海国立公園』として、日本初の国立公園に指定されています。
また景観だけでなく、児島の海は、瀬戸内海のほぼ中央に位置することから、交易の拠点として、古くから栄えました。現在も、世界最大の橋である瀬戸大橋がかけられているなど、本州と四国を結ぶ大切な拠点として、その役割を果たしています。
太古の時代から、人々を育むこの海の街も、バスは走る。

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