仙台心地よい海風流れる萩の街
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仙台心地よい海風流れる萩の街

萩の花輝く宮城野

観光客で賑わう、京都の街を横目に。
川の流れに逆らう鯉の気持ちを考えながら、私はある人に会いに、旅に出た。

この春、初めて親元を離れ、遠く、仙台で働く一人娘。
私の猛反対をよそに、彼女は飄々とした様子で、巣立っていった。
一人暮らしでこれだけ騒いでいたら、お嫁に出すときはどうするの?
妻は笑って言ったけれど、私は割と本気で、付いていくと思う。

子どもというものは、親の知らぬ間に大人になっていく。
それでも親にとっては、いつまでも、可愛い子どものままなのだ。

誰にも言わずにここまで来てしまったが、さて、会ったらなんて言おう。
観光のついで、出張、はたまた、「急に萩の月が食べたくなって…」
よし。言い訳は山ほど思いついた。

窓の外には、夜明けを待つ街並みが、ぼんやりと息を潜めている。
娘も、この景色を見たのだろうか。

バスは間もなく、福島に入る。

INFORMATION

昭和50年代に誕生した「萩の月」は、菓匠三全が販売している、カスタードクリームをカステラ生地で包んだ饅頭型のお菓子。
明治初期に生まれた「笹かまぼこ」や昭和20年代の「仙台牛タン」と並び、全国にその名を知られる仙台土産の定番商品です。
業界紙がアンケートをもとに選んだ「20世紀を代表する土産品」では、北海道の「白い恋人」、福岡県の「辛子明太子」に次いで、宮城県の「萩の月」が全国3位を獲得。子どもからお年寄りまで、幅広く愛される銘菓となりました。
商品名の由来は、「萩が咲き乱れる宮城野の空に浮かぶ満月」
仙台市を中心に広がる仙台平野は、古くから「宮城野」と呼ばれる歌枕でした。そんな宮城野は、秋の月に照らされて咲く花、「萩」の名所。このことから、月を連想させる黄色い丸形の商品を、「萩が咲き乱れる宮城野の空に浮かぶ満月」に見立てて命名されました。
月に照らされ、萩の花が輝くこの街も、バスは走る。

海風に混じり、美味しい匂いが誘う

朝の仙台駅は、薄茶色の肌を、白く染めていた。

故郷を遠く離れた北の街で、春に始まった新生活。
見送りに来た父は、もう少しでバスに乗ってくるところだった。
それにしても、一人暮らしであれだけ騒ぐなんて。
私がお嫁にでも行ったりしたら、父はまさか、付いて来るんじゃないだろうか。

あの日、初めて見上げた仙台の空は、ちょうど今日のように、澄んでいて。
心地よい海風は、なぜかちょっぴり、目に染みて。

あれだけ大丈夫と言っておきながら、急に帰ったら父は、どんな顔をするだろう。
目を閉じれば、いつだって浮かぶ優しい顔。
さながら「まぶたの父」とでも言うべきか。
その口元は、いつも優しく私を呼んだ。

その時、まるでアニメのアフレコのように、私の耳に、聞き覚えのある京都弁が、響いた。

INFORMATION

仙台駅は、宮城県内外の各都市や仙台空港を結ぶJR各線、市内各所を結ぶ地下鉄が発着する、東北地方最大のターミナル駅です。
西口側は、伊達政宗が仙台城下町を開府して以来の仙台の中心地。メインストリートである青葉通りは、大手銀行や証券会社が軒を連ね、サラリーマンが足早に行き交う金融街を形成しています。
そんな仙台駅は、実は駅弁の種類が日本で最も多い駅。牛タンや牡蠣を始めとする山海の豊富な食材が、旅人の胃袋を刺激します。
また、仙台の名産である「ずんだ豆」を使った「ずんだシェイク」は連日多くのお客さんが足を運ぶ、人気商品。
テレビ番組で話題となり、人気に火がついた この「ずんだシェイク」は、中央通りの笹かまぼこ屋の「ひょうたん揚げ」、一番町のお茶屋の「抹茶ソフトクリーム」と並び、仙台の三大食べ歩きグルメとなっています。
海風に混じり、美味しい匂いが旅人を誘うこの街も、バスは走る。

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