飯田日本一の星空と幻の湯
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ON AIR REPORT

飯田日本一の星空と幻の湯

満天の星の下

空を見上げなくなったのは、いつからだろう。
気がついたら、そんな余裕もなくなっていた。
少し立ち止まる時間が欲しくて、
偶然ポスターで見かけたこの場所まで、バスに揺られてやってきた。

満天の星の下で、ゆっくりと横になる。
地面は少し冷えているが、今はただただこうしていたい。
ふりそそぐような星屑に、自然と意識が吸い込まれていく…。

ボーっと星空を眺めていると、誰かが僕の顔を覗き込んだ。
それは、そこにいるはずのない、もう会えないはずの、父だった。
父は、僕の隣りに黙って腰を降ろす。

僕がまだ幼かった頃、こうしてよく一緒に、星を眺めた…。
星座図鑑を片手に、一生懸命に説明してくれる父。
その横顔と、キレイな星空が、大好きだった。

目を開けると、変わらず美しい星空が広がっていた…。
夢の中での出来事のはずなのに、僕の隣りには温もりが残っていた。

INFORMATION

長野県の南西部に位置する、下伊那郡阿智村。阿智村は、「飯田停留所」のある飯田市に隣接する、自然豊かな地域です。
そんな村の、大きな観光資源の一つが「星空」。山々に囲まれ、空気が澄み、余計な光がほぼ入らないという絶好の条件が、「日本一キレイな星空」を生み出しています。
中でも特に人気なのが、360度のパノラマが楽しめる、富士見台高原。「スタービレッジ」や、「天空の楽園」といった名でも親しまれている景勝地です。一度夜空を見上げると、遮るもののない一面の星空。見る人を必ず感動させる幻想的な世界が、そこには広がっています。
一年の間でも、特に星がキレイに見えるのが、冬の時期。「冬の大三角形」や、「冬の大六角形」をはじめとする、さまざまな星や星座を眺めることができます。
この場所でしか見られない、特別な星空が広がるこの街も、信南交通のバスは走る。

幻の温泉が湧く街

「温泉旅行」
その響きだけで、なんだか癒されるのは、やっぱり私が日本人だからだろうか。
露天風呂、ご馳走、マッサージ…。
楽しいイメージが、頭の中に次々とわき上がる。
思わずにやけた顔を、人に見られるのが恥ずかしくて、窓の方に顔を向ける。
景色に緑が増すのに比例して、私の気分も上がっていく…。

初めての一人旅。
こうしてバスに揺られていると、忘れていた小学生の頃の記憶が、蘇ってくる。

遠足の前日、どうしても欲しくて、
だだをこねて買ってもらった、赤いリュックサック。
当時の私にはちょっぴり大きかったけれど、
嬉しくて嬉しくて、遠足のたびに背負ってたっけ…。

そんなことを思い出しながら、ふと足元に目をやると、
そこにあるのは、昨日衝動買いした赤い旅行カバン。

私の思考回路は、あの頃からほとんど変わってないのかもしれない。
なんだか無性に可笑しくなって、
今度は外を向く間もなく、吹き出してしまった。

INFORMATION

古くは、平安初期に書かれた書物、「旧事本紀」にも記述がある阿智。日本一の星空に並ぶ、村のもう一つの観光資源は、「天然温泉」です。
南信州最大の温泉郷、「昼神温泉」は、昭和48年、旧国鉄のトンネル掘削作業中に偶然発見されました。しかし、実はそれは、“再発見”という言い方が正しいのです。
何を隠そうこの温泉、江戸時代中期に一度発見されたものの、天災の影響で地中に埋もれた幻の湯。長らく所在不明になっていたという、変わった歴史をもっているのです。
山や川といった美しい自然と調和した、風情ある街並み。そこから湧き出る豊富な湯量と、トロッとした独特の泉質が評判となり、多くの人に愛されています。
その人気は地元の人や観光客にとどまらず、先月、天皇皇后両陛下が旅行で訪れたことでも話題を呼びました。
一度は地中に埋もれた幻の温泉が湧くこの街も、信南交通のバスは走る。

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