出雲神が集う国
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出雲神が集う国

青と白の美しいコントラスト

穏やかな日曜日の昼下がり、
瑠璃色の海を望む岬へと、私は辿り着いた。

会社の同僚に勧められ、訪れようと決めていたこの岬は、
どうやら地元でも、有名な場所らしい。

見渡す限りの水平線、打ち寄せる波の音、潮風の匂い…
青と白が織りなす、美しいコントラストに心を奪われ、
しばし、立ち尽くしていた。

青天にそびえる、白い灯台を見上げ、
過ぎた年に、思いを馳せる。
それと同時に、新しい年を迎えた喜びに、心が満たされる。

どれくらいの時間が、経ったのだろう…
腕時計に目をやると、時計の針が、
バスが来る時刻の、十分前をさしていた。

娘が社会人になった年に、プレゼントしてくれた腕時計。
あれから十年。
今年、結婚式を控える娘を想いながら、
岬をあとにして、バス停へと足早に向かう。

INFORMATION

島根半島最西端の岬、日御碕(ひのみさき)。日本海を望む絶景を楽しむことができる、島根の隠れた名所です。
海に映える真っ白な『出雲日御碕灯台』は、明治時代に建てられた、この町のシンボル。その高さは43.65mと海抜日本一を誇り、「世界の歴史的灯台百選」にも選ばれています。
灯台の内部は、一般公開もされており、頂上まで昇ると、目の前に広がるのは雄大な日本海。天気のいい日は、遥か彼方の水平線まで、一望することができます。
半島の西端に位置する「日御碕神社」は、「日本の昼を守る神社」として名高い伊勢神宮と対をなす、「日本の夜を守る神社」。
朱色に彩られた美しい社が印象的なその神社は、下の宮と上の宮から構成され、その中には日本神話の代表的な神である「天照大御神」と「素盞嗚尊(すさのおのみこと)」が祀られています。
出雲大社に並ぶ、ご利益のあるスポットとして知られ、毎年正月には、全国から多くの参拝客が訪れています。
瑠璃色の海に白亜の灯台がそびえるこの街を、西日本ジェイアールバスのバスは走る。

神々と人々が集い行き交う街

いつもは近場で済ませる初詣。
なんだか今年は、少し足を伸ばしたくなって、気の赴くままにやってきた。

大きな鳥居をくぐった瞬間、変わる空気。
どこか古(いにしえ)の香りを感じさせる、ピーンと張り詰めた厳かな空間の中に、
新しい年の、爽やかな風が流れ込む…。
一直線に伸びた参道を、ひたすら歩く感覚が、
あの年の、あの日の記憶を呼び覚ます…。

受験間近で、合格こそが全てだと思っていた私は、
それを少しでも確実なものにしたくて、ここを訪れた。

結局、発表の日に待っていたのは、悲しい結果だった…。
自分が思っていたのとは、違う方向に延びていた道。
だけど、この道で良かった。今になって、そう思える。

一人バスに揺られ、久々に訪れたこの地は、
また、私になにか、大切なことを教えてくれたような気がした。

INFORMATION

神が集う国、出雲。出雲市駅停留所のあるこの地には、古から伝わる数多くの神話が、名所とともに残されています。
中でも出雲大社は、言わずと知れたその代表的存在。その名は、日本最古の歴史書『古事記』にも記されています。
「縁結びの神」や「福の神」としても名高い、この大社。その歴史を辿ると、はるか昔、神話の時代にまで遡ります。
「国譲り神話」によると、「因幡(いなば)の白兎(しろうさぎ)」で知られる「大国主」のため、「天照大神」が造り上げたのが、その始まり。
長い歳月を経ても変わることなく、訪れる人々を、厳粛な雰囲気で迎え入れる、出雲大社。その一方で、目下に広がる門前町は、地元の名産品や、出雲大社ゆかりの品を扱う店が軒を連ねる、賑やかな観光スポットとなっています。
神々と人々が集い行き交うこの街も、西日本ジェイアールバスのバスは走る。

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