歴史の足跡が残る街
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歴史の足跡が残る街

歴史ある街道

学生時代に日本史を好きになってから、
歴史上の人物にゆかりのある土地を旅することが、
月に一度の楽しみになっている。

目的地へと向かうバスに乗って、お気に入りの歴史小説のページをめくると、
まるで登場人物の息遣いまで聞こえてくるようだ。
彼らはまさしくここに生きたのだ。

到着すると、幕末の志士たちが闊歩したといわれる町に降り立った。

時を越え、今も町と町を結ぶ、歴史ある街道の石畳を、
一歩一歩、わくわくしながら、踏みしめる。
この道を、志士たちはどのような想いで、歩んだのだろうか。

そんなことを想像しながら、たっぷりと時間をかけて歩くだけで、
この場所に来た価値がある。
月に一度の歴史探訪、ここを選んで正解だった。

INFORMATION

萩往還は、1604年、毛利氏による萩城築城後、江戸への参勤交代の際の御成道として開かれた街道です。美しい石畳が昔のまま残る場所もあり、「歴史の道百選」にも選ばれた、風情ある街道として知られています。
日本海側の萩と、瀬戸内海側の三田尻港、つまり現在の萩市と防府市をほぼ直線で結ぶ「萩往還」の全長はおよそ53キロ。江戸時代の庶民にとって、山陰と山陽を結ぶこの「陰陽連絡道」は、江戸時代の庶民にとって重要な交通路でした。
幕末には維新の志士たちが往来し、歴史的にも重要な役割を果たしました。その名残りから、人馬の往来に必要な、一里塚や茶屋跡、通行人を取り締まる口屋跡が残っています。
幕末に維新の志士たちが、時代と共に駆け抜けたこの街を、防長交通のバスは走る。

明治維新胎動の地

江戸時代の面影を、色濃く残すこの城下町に、
彼と訪れたことがある。

歴史が好きで、曲がったことは大嫌い。
あまりオシャレではなかったけれども、帽子が似合う…。

そんな彼のことがどうしても忘れられなくて、
こうしてたまに、思い出の場所に一人、足を運んでしまう。

「ここにも人が住んでいて、自分たちの時代を精一杯、生きていたんだね」
歴史の足跡を辿りながら、彼は目を輝かせて呟いた。
そんな記憶を辿りながら、私は涙をこらえて、ただただ歩く。

彼が記念日にプレゼントしてくれた、お揃いの帽子を…、お揃いだった帽子を…、
風で吹き飛ばされないよう手でおさえ、ただただ歩く。

もう、あの頃には戻れない。精一杯、新たな一歩を踏み出そう。
そう言い聞かせて、彼と紡いだ歴史を胸のうちにしまい込む。
城下町をあとにして、バス停へと向かった。

INFORMATION

山口県の日本海沿いに位置する、萩市。1604年に毛利輝元が萩城を築いて以来、260年間にわたって36万石の城下町として栄えたこの街は、明治維新胎動の地として知られており、日本有数の史跡都市でもあります。
市街地の中央に位置する萩城城下町、武家屋敷が続くその町並みには、高杉晋作生誕の地や木戸孝允邸など、明治維新の中心人物にまつわるスポットが連なり、2015年には、明治日本の産業革命遺産として世界遺産にも登録されています。
江戸時代に形成された町割や街路、武家屋敷や町家などが今でも多数存在することから、「古地図で歩けるまち」とも呼ばれ、萩市を訪れる観光客の定番スポットとして人気を博しています。
江戸時代の面影を色濃く残すこの街を、防長交通のバスは走る。

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