大津日本仏教の礎
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大津日本仏教の礎

自然と共存する寺

こういう場所に来ると、
なんだか急に、世の中のことを悟ったような気持ちになる。
単なる気のせいか。
それとも、この山に宿る仏の魂がそうさせるのか。

楽しみにしていた、久しぶりの旅行。
付き合い始めた頃に行ったあの場所に、もう一度2人で行こう。
照れながら笑っていた彼女の姿は、隣にはない。
つまらないことで台無しにしたのは、私の心の狭さだった。

若い頃には、散々苦労をかけてきた。
それでも彼女は、不平不満一つ言わずに、私のことを支えてくれた。
一人旅が、忘れかけていた素直な感謝の気持ちを思い起こさせてくれた。

そうだ。
あの場所へ行ってみよう。
山から見下ろす湖は、空のオレンジを、目一杯に吸い込んでいる。

雄大な自然とたっぷり語り合ったら、
無性に彼女と話がしたくなった。

INFORMATION

滋賀県南西部に位置する県庁所在地の大津市は、天智天皇が遷都して以来、1300年以上に渡って栄えた歴史ある都です。
国指定文化財の数は、京都市、奈良市に次ぐ、全国3位。そんな大津の代表的な文化財の一つが、ユネスコ世界文化遺産にも登録されている、比叡山延暦寺。
平安時代初期、「国を鎮め守る寺」として、朝廷から大きな期待を受け、天台宗の開祖である最澄によって創建されました。
延暦寺は、天台宗の総本山であると同時に、浄土宗の開祖である法然や、浄土真宗の親鸞、一遍や栄西、日蓮など、各宗派の開祖を育てた、日本仏教の故郷です。
その役割の大きさから、なんと山全体が境内となっており、多くの自然と共存しているのも特徴の一つ。琵琶湖や京都の街並みが一望できる、素晴らしい景勝地としても知られています。
日本仏教の礎を築いたこの街も、西日本ジェイアールバスのバスは走る。

急がば廻れ

目の前には、10年前となにも変わらない景色が、広がっていた。
ここは、あの人と出会ったばかりの頃に来た、思い出の地。
湖に映った夕陽が、水面をキラキラと輝かせる。
あの頃の私たちも、こんな風に輝いていたのかもしれない。

若くて、まだ右も左も分からなかった新婚時代。
お金はなかったけれど、毎日が新鮮で…。
失敗ばっかりだったけれど…、毎日が楽しかった…。
いまの私は、どうだろう…。

こうして、あの頃見た景色を眺めていたら、
次第に気持ちが落ち着いてくる。
もうすぐ、バスの時間だ。
でも、次のバスでいいじゃない。

「急がば廻れ」
焦らずゆっくりと、私たちは、私たちの道を行けばいい。
ゆっくり沈んでいく太陽が、そう語りかけてくれている気がした。

INFORMATION

滋賀県のおよそ6分の1を占める、日本一の湖、琵琶湖。その南側から流れる、瀬田川に架かるのが、瀬田の唐橋です。
歌川広重の「近江八景」にも描かれた、日本三名橋の一つ。その歴史は古く、「日本書紀」にも登場します。
瀬田の唐橋は、長らく、瀬田川にかかる唯一の橋であり、東から京都に入るための交通・軍事上の要所でした。そのため「唐橋を制する者は天下を制す」と言われ、壬申の乱や承久の乱など、数多くの戦乱に巻き込まれ、破壊と再建が繰り返されました。
ことわざの「急がば廻れ」は、江戸時代に連歌師の宗長が、この地で詠んだ歌がはじまりとされています。「無理に琵琶湖を渡るより、遠回りでも唐橋を通った方が確実である」という考えが、多くの人に受け入れられ、ことわざとして現代まで遺りました。
数々の歴史を見守った橋が架かるこの街も、西日本ジェイアールバスのバスは走る。

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