千曲昔ながらの酒蔵とワインバレー
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ON AIR REPORT

千曲昔ながらの酒蔵とワインバレー

ワインに魅せられた人々が集まる町

ワインを嗜むようになったのは、ほんの数年前。
あの魅惑的な赤紫色のことを、もっと深く知りたくなったのが、
この旅のはじまりだった。

バスに揺られ、スマホを開く。
「ワインに魅せられた人々が集まる町」。
なるほど。
どうやら、私もその一人のようだ。

降り立つと、出迎えてくれたのは見渡す限り広がる一面のブドウ畑だった。
映画のワンシーンに出てきそうなその景色に、胸が高鳴る。

ワインのことを教えてくれる作り手の表情は、
まるで我が子の自慢でもしているかのように輝いている。
彼らが、なんだかうらやましく思えた。

近くのカフェに案内してもらい、早速、グラスを傾ける。
作り手の顔が見えるワインは、一途な愛と情熱の味がした。

迷わず購入したボトルを抱え、
足取り軽く、次のワイナリーへと向かう。
この旅は、少し長くなりそうだ。

INFORMATION

長野県では、ブドウの栽培と醸造を次世代産業の中核のひとつと位置づけ、力を入れています。
「信州ワインバレー構想」の名のもとに、県内を4つにブロック分け。それぞれの地域の特徴を生かした、ワイン産業の振興に取り組んでいます。
4つのブロックのうちの一つ、「千曲川ワインバレー」は、国の認定を受けた「広域ワイン特区」を8つの市町村が合同で構成するなど、小規模ワイナリーの集積をめざす地域として知られています。
収穫期には、ワイナリー巡りを目的としたツアーや、上田市と東御市、小諸市、軽井沢をつなぐ「千曲川ワインバレー循環バス」が運行されるなど、観光地としても賑わっています。
川沿いにブドウが香るこの街を、千曲バスは走る。

受け継いできた信州の味

社会人になってから、
父と旅行に行くのが、楽しみの一つになった。

バスに乗ってやってきたのは、昔、父に連れて来られた思い出の場所。
見覚えのあるかやぶき屋根の酒蔵は、まるでここだけ時の流れが止まったかのように、
当時のままの姿で、たたずんでいる。

目を輝かせながら、酒蔵を見てまわる父。
陶芸体験で、夢中になってぐい呑みをつくる父。
少しは親孝行できているかな?
その横顔を見ているだけで、温かい気持ちになった。

すっかり陽も傾き、空が緋色に染まった頃、小さなそば屋ののれんをくぐった。
私と2人でお酒を飲む。
それが父の、長年の夢だったそうだ。

頼んだお酒が運ばれてくると、父は嬉しそうに手製の陶器を取り出した。
少々不格好でも、心のこもったそのぐい呑みは、お酒をいっそう美味しくさせる。

今日はとことん、付き合ってあげようか。

INFORMATION

全国有数の酒処・長野県千曲市には、町の至る所に蔵元が点在しています。なかでも特に長い歴史を持つのが、創業400年の「坂井銘醸」。
豊かな自然に恵まれた千曲川の恩恵を授かり、信州の味を受け継いできた、町の代表的な蔵元です。
坂井家の15代目・量之助は、千曲市の観光名所「戸倉温泉」の開祖。
千曲川のほとりには「温泉開祖坂井量之助」の記念碑が建ち、今も町を見守っています。
蔵元では昔ながらの「かやぶき屋根」の酒蔵を「酒造コレクション」として無料で開放しており、歴史を今に伝える展示館も併設されています。
伝統の味を支える蔵元が集まるこの街を、千曲バスは走る。

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