飛騨高山大ヒット映画の舞台
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ON AIR REPORT

飛騨高山大ヒット映画の舞台

世界に誇る飛騨牛

商談を終えた私は、晩飯のことで頭の中がいっぱいだった。

夕暮れの繁華街をふらついていると、焼肉屋の看板が目に留まった。
飛騨牛…、か…。

店の中には、世界で一番ぜいたくな煙が充満していた。
この煙とタレだけで、ご飯が1杯…、いや、2杯はいけるだろうか。

隣のテーブルに目を奪われていると、注文した肉が運ばれてきた。

七輪に乗せ、焼けるのをじっと待つ。
肉がじわっと汗をかいてきたらひっくり返し、あとはさっと炙る程度でいい。

焼けた肉に、前のめりになりながらかぶりつくと、
脂の甘味が口いっぱい、いや、身体中に弾けて広がった。
季節外れの、脂の花火大会だ。

「すみません、ご飯、おかわりください」
このセリフを吐いたのは、いつ以来だろうか。
肉のおかげで、ちょっとだけ若返った気がした。

大盛りで運ばれてきたご飯に対し、今度は肉が、少し足りないか…。
やれやれ…。
追加の注文は、ネクタイを緩めてからだ。

INFORMATION

「飛騨牛」といえば、日本人なら誰もが一度は聞いたことがあるほどの、国内屈指のブランド牛です。
岐阜県で牛の飼育が始まったのは、昭和20年代。当時の目的は、田畑を耕す役割を兼ねた「役牛」として、でした。
しかし、30年代に入り、農作業の機械化が進むと、次第に役牛の出番は減少。岐阜県の牛は、「肉牛」として生まれ変わります。
それは岐阜県だけに限ったことではなく、ちょうど同じ頃、日本各地で肉牛としての改良が行われるように。そんな各県自慢の和牛の品質を競う場として、和牛のオリンピック「全国和牛能力共進会」も開催されるようになりました。
全国各地のブランド牛の名前に埋もれそうになった昭和56年、のちに「飛騨牛の父」と呼ばれ、現在のブランドの立役者となる「安福号」が兵庫県からやってきます。
安福号の血を引く牛たちは、岐阜県の大自然の恵みを存分に受けて育ち、飛騨牛は世界に誇る一大ブランドへと、成長を遂げました。
上質な肉牛を育む、自然豊かなこの街も。濃飛バスのバスは走る。

雄大な自然に抱かれる街

旅の終わり、
別れの記憶にも似た、なんとも言えない寂しさを覚えながら、
SNSを開き、誰に宛てたわけでもない自分の投稿をぼんやりと眺めている。

顔を上げると、窓の外に広がる山並みが夕日に映える。

後ろの席からは、仲の良さそうな女の子たちの、楽しげな会話が聞こえてくる。
以前は私も、旅に出るときは必ず誰かと一緒だった。

一生付き合うと思っていた友だちのうち、何人の顔が浮かばなくなっただろう。
最近、私の顔を思い浮かべてくれた友だちは、何人いるのだろう。

出会い、別れ、成長して、私は今日も生きている。

SNSのつながりなんかじゃなくて、人の顔を見て、話がしたくなった。

旅の土産話でも、思い出話でも、他愛のない世間話だって構わない。
忘れかけていた彼女たちの笑顔を道標に、バスは東へ進路をとった。

INFORMATION

日本列島のほぼ中央に位置する岐阜県。その北部に位置するのが、日本最大の市町村、高山市です。
高山市のある岐阜県北部から、富山、長野、新潟の4県にまたがって連なる、飛騨山脈。その延長は南北100km以上におよび、日本最長の山脈地帯となっています。
通称は「北アルプス」。「中央アルプス」と呼ばれる木曽山脈、「南アルプス」と呼ばれる赤石山脈と合わせて、日本アルプスと呼ばれています。
山脈の最高峰、奥穂高岳は、富士山、北岳に次ぐ、日本で3番目に高い山。山脈の主要部分は、中部山岳国立公園に指定されていて、その雄大な自然を求めて、国内外からやってくる観光客はあとを絶ちません。
また、昨年の夏に公開され、大ヒットを記録した映画「君の名は。」。飛騨高山は、その舞台になったとも言われ、ファンにとっては「聖地」として親しまれています。
日本が世界に誇る、雄大な自然に抱かれるこの街も、濃飛バスのバスは走る。

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