バス旅の魅力を“音”で感じる番組「バス旅スト」。“バス旅スト”とは、普段住み慣れた街から遠く離れたあの場所へ、バスに揺られて自由気ままな旅をする人のことです。

1月6日のオンエアでは、西武観光バス、三重交通、三交伊勢志摩交通が共同運行する夜行高速バス「大宮・池袋〜伊勢・鳥羽線」で行く、お伊勢参りの旅をお届けしました。

今回のバス旅は、西武観光バス、三重交通、三交伊勢志摩交通が共同運行する夜行高速バス「大宮・池袋〜伊勢・鳥羽線」で、三重県の伊勢市駅前へ向かいます。

一日二往復しているバスで、関東エリアでは、大宮、池袋で乗車ができます。便によっては、バスタ新宿、立川、横浜でも乗車ができ、三重では、桑名駅前、近鉄四日市、津駅前、松阪駅前など県内10箇所に停留し、終点は「鳥羽バスセンター」となっています。今回下車する伊勢市駅前までは、おおよそ10時間です。

ちなみに江戸時代、日本人の6人に1人はお参りしたと言われる伊勢神宮。江戸・東京からの距離は126里。1里4kmなので、片道おおよそ500km。往復で1,000km。その距離をおよそ1ヶ月かけて、歩いて旅したと言われていますから、昔の人は健脚だったことが分かります。

今でも年間800万人がお伊勢参りに訪れます。魅力が絶えない理由は、20年に一度、式年遷宮が行われることでしょう。一定の周期でお社が新しくなり、街もリニューアルする。こうして新鮮さを絶やさないようにする一方で、伝統的な神事も守り続ける。その絶妙なバランスの良さが、庶民の旅の定番を生み出したのではないでしょうか？

始発の大宮を夜10時頃に出発したバスは、伊勢市駅前に朝7時半頃到着します。すぐに伊勢神宮へ参拝に向かえる点が、バス旅の魅力です。伊勢神宮は早朝5時から参拝でき、バスが到着する時間帯はまだ参拝客も少ないので、ゆっくりとお参りすることができます。まずは、外宮からお参りしましょう。

伊勢市駅前から外宮までは徒歩5分ほど。外宮参道を歩いて向かう途中、「朝かゆ」と書かれた垂れ幕がかかったお店があります。ここは、あわびで有名な「伊勢せきや本店」で、その2階に「あそらの茶屋」があります。茶屋では朝7時半から10時まで「朝かゆ」を提供していて、朝に外宮をお参りする前後で、朝食をとるのに便利です。

朝かゆに使われている“イセヒカリ”というお米は、外宮に奉納しているとても縁起の良いお米です。

「朝かゆ」は全部で5種類あり、どれにも“イセヒカリ”が使われています。店の窓から見える外宮の森も長旅の疲れを癒してくれ、朝から清々しい気分で参拝を始めることができます。

次に訪れたのは、外宮。ここには、衣食住をはじめ、あらゆる産業を守り、天照大神の食事を司る神様、豊受大神が祀られています。

お参りにあたり、参拝の基本を押さえておきましょう。まず、鳥居を通過する時は一礼し、参道の端を歩きます。参道の真ん中は神様の通り道なので、そこは避けます。そして、最初に正宮、次に別宮の多賀宮、土宮、風宮と参拝します。参拝の際は二礼二拍手一礼し、日頃の感謝の気持ちを神様に伝えましょう。

伊勢神宮では年間1,500回に及ぶ神事が行われています。季節に合わせて行われるものが多い中、外宮では、毎日朝夕二度、「日別朝夕大御饌祭」が行われます。これは、天照大御神にお食事をお供えし、「国安かれ、民安かれ」と祈り、感謝を捧げる神事で、外宮が鎮座した、おおよそ1,500年前から続いているものです。時間によって、あるいは日によっては、神職の方々の参進を見ることができます。こうした厳かな神事を見かけることができるのも、お伊勢参りの楽しいところです。

【今回のバス旅で利用したのは？】
大宮・池袋〜伊勢・鳥羽線

【バス旅の乗り方＆乗り換え方法】
◆乗車バス・・・西武観光バス、三重交通、三交通伊勢志摩交通「大宮・池袋〜伊勢・鳥羽」線
◆のりば・・・・「大宮駅西口」
◆おりば・・・・「伊勢市駅前」

※上記情報は2019年1月現在のものです。また、曜日・日程等により異なる場合があります。最新情報（ダイヤ、乗り場等）は各バス会社のWEBページをご確認ください。

【オンエア楽曲一覧】
「風来坊」はっぴいえんど
「旅の途中」くるり
「Hey,Brother」RIP SLYME

【高速バスはアプリで買える！　スマホアプリ“バスもり！”とは】
http://www.busmori.jp/Concierge/lp/

【ふるさとチョイス｜今回、旅した街のふるさと納税情報】
三重県