シシド・カフカさんがドラムを始めたきっかけとは?(2018/07/28 放送)
先週に引き続き、今週もミュージシャンのシシド・カフカさんをお迎えしました。
子供の頃はクラシックを習い、バイオリンを弾いていたというシシド・カフカさん。現在はドラムを叩きながら歌うスタイルで活躍していますが、ドラマーになろうと決めたのは10才の時だったとか。
「とある音楽番組を観ていたんですよ。そしたらバンドさんが1曲演奏する中でドラムの方だけが1回も映らなかったんですね。なんてかっこいいんだ!と。そこに感銘を受けてしまいまして」
「小学校4年生ぐらいって小学校という社会の中で、なんとなく自分の立ち位置がわかり始める頃じゃないですか。お姫様になりかった時期も もちろんありますし、目立ちたい気持ちはあるんですけど、どうやらその技術と器がないぞ、と。自己表現を上手くできないぞ、とわかったので」
その頃のシシド・カフカさんは、裏方が楽しくなり始めた時期でもあったそうです。
「バイオリンを弾いても、技術が足りなかったからなんですけど、第3バイオリンだったんです。あれ?主旋を助けていく感じって面白いな、とか。聖歌隊にも入ってたんですけど、ソプラノをもちろん歌いたかったんですけど、声質的にアルトだったんですね。主旋を助けるの楽しいな、とか。身長が大きすぎて学芸会とかやっぱり弾かれるんですよ。なので、裏方やってたんですけど、この仕事も楽しいなと」
「でも、そんな私を誰か見てないかな?っていう、まだ目立ちたい気持ちとの葛藤を上手く叶えるのがドラムの立ち位置だと思ったんですよね」
「その時はドラムが入っている楽曲をよくは聴いてなかったですし、ロックとも出会ってなかったですし、ドラムっていう楽器がどういうものかもわかってなかったですし、バンドで人と音を合わせることも もちろんわかってなかったんですけど、まずあそこに座りに行こう!って思ったのが最初なんですよね」
「そこからは口を開けば両親に、ドラマーになるんだ、ドラムを買ってくれ、とずっと言ってたんですけど、バイオリンもそうそうに飽きて惰性で続けてたんで、『お前に楽器はもうやらせん』ってことでもう全然取り合ってくれなくて。でも、4年間かけて口説き落としたんですよ。ちょうどアルゼンチンにいた時期で、お友達ができなくてフラフラしてたので、可哀想だということになり、とうとうドラムを買い与えてもらったんです」
「で、ドラムって楽器は面白い!友達と合わせて、あ、人と合わせるって面白い!って。そこから始まって、次に音楽を聴き始めて、あれ?音楽って面白い!って。ちょっと人と違う順序を辿ってますね」
そんなシシド・カフカさんがシングル「愛する覚悟」でデビューしたのは2012年のことでした。
「ヴォーカルでデビューが決まって、ドラム・ヴォーカリストっていうスタイルにしようって決まったのはその後なんですよ。最初、お酒の席で『ちょっとお前さ、ドラム叩けるんだから、叩きながら歌ってみれば?』って言われて、『いや、そんな大変なことできませんよ』って」
「でも、これは自分の大きな武器になるなっていうような感覚もあったので、そこから1年以上かけてブラッシュアップして、やっとデビューっていう感じだったんですよね」
7月25日にリリースされたシシド・カフカさんのニューアルバム『DOUBLE TONE』は、映画『リメンバー・ミー』のエンドソングなど、豪華なアーティストとコラボレートした“セッション盤”と、ご自身が作詞し、ドラムも叩く“オリジナル盤”からなる2枚組。2枚目のオリジナル盤は、アルゼンチンにちなんだ“トランカスタイル”というテーマで制作されたそうです。
「“トランキーロ(Tranquilo)”ってスペイン語で『落ち着いている』って意味なんですね。で、英語の“Style”と合わせて。ブエノスアイレスで『最近どう?』って聞かれた時に『トランカスタイルかな』って答えるのが流行ってるっていう話をアルゼンチン人に聞いたんですよね。『まぁ落ち着いてていい状態だよ』っていう意味で使うらしいんですけど、これはなんて素敵な言葉なんだ、私が欲しかった言葉だなと思って、とりあえず人生の一つに掲げてたんです」
「今回、その後にオリジナルの方の作詞の制作に入ったので、歌詞を書く時の自分の気持ちを“トランカスタイル”にしておくっていうことで、テーマに挙げて。で、ホントに曲に呼ばれるように素直に言葉を紡ぐ、そういうのを肝に銘じて書こうって」
「昔から似合うこと、できること、やりたいことっていうのは全部チグハグだなっていうのは思っていて、それはまだ探っている最中ですけど、今回、セッションでいろんな人にいろんな服を着せていただいたところもあって、そこでも見つけていけるかなというふうには思っています」
女優としても活躍していて、NHKの連続テレビ小説『ひよっこ』や、TBSのドラマ『カンナさーん!』などにも出演したシシド・カフカさん。演じることについてはこんなことをおっしゃっていました。
「なぜだか演技の仕事はまったく緊張がないんですよね。音楽のほうがぐっと緊張しますね」「まだわかりきってないところもあるんだと思います。ぬわ〜ってとやってみて、『今のでOK?あ、そうだったんだ』って。まだその域だったっていう。OKだって言われたらOKなんで。それは後で放送を見て、自分で答え合わせするっていう」
「(自分が女優として出演した作品は)1回は見るようにしています。照れます。私が出てきた途端に空間が歪んでる気がします。『あ、まだけがしてしまった…』と思いながら(笑)」
最後にシシド・カフカさんはご自身にとっての挑戦についてこう話してくれました。
「挑戦とは・・・月並みですけど“進んでいくこと”なのかなと。私にとっては。何事も選択しながら挑戦していくっていうことが自分自身の人生においてはありますかね」
「現状維持、キープするっていうのも凄く大変なことじゃないですか。それも変化をし続けなければ現状維持はできないので。そういった意味で歩みを進めていくっていうのは挑戦なんだなと思います」
番組では、そんなシシド・カフカさんの挑戦に関するメッセージを色紙に書いて頂きました!こちらを1名様にプレゼントします。このホームページのメッセージフォームから「シシド・カフカさんの色紙希望」と書いてご応募ください!
子供の頃はクラシックを習い、バイオリンを弾いていたというシシド・カフカさん。現在はドラムを叩きながら歌うスタイルで活躍していますが、ドラマーになろうと決めたのは10才の時だったとか。
「とある音楽番組を観ていたんですよ。そしたらバンドさんが1曲演奏する中でドラムの方だけが1回も映らなかったんですね。なんてかっこいいんだ!と。そこに感銘を受けてしまいまして」
「小学校4年生ぐらいって小学校という社会の中で、なんとなく自分の立ち位置がわかり始める頃じゃないですか。お姫様になりかった時期も もちろんありますし、目立ちたい気持ちはあるんですけど、どうやらその技術と器がないぞ、と。自己表現を上手くできないぞ、とわかったので」
その頃のシシド・カフカさんは、裏方が楽しくなり始めた時期でもあったそうです。
「バイオリンを弾いても、技術が足りなかったからなんですけど、第3バイオリンだったんです。あれ?主旋を助けていく感じって面白いな、とか。聖歌隊にも入ってたんですけど、ソプラノをもちろん歌いたかったんですけど、声質的にアルトだったんですね。主旋を助けるの楽しいな、とか。身長が大きすぎて学芸会とかやっぱり弾かれるんですよ。なので、裏方やってたんですけど、この仕事も楽しいなと」
「でも、そんな私を誰か見てないかな?っていう、まだ目立ちたい気持ちとの葛藤を上手く叶えるのがドラムの立ち位置だと思ったんですよね」
「その時はドラムが入っている楽曲をよくは聴いてなかったですし、ロックとも出会ってなかったですし、ドラムっていう楽器がどういうものかもわかってなかったですし、バンドで人と音を合わせることも もちろんわかってなかったんですけど、まずあそこに座りに行こう!って思ったのが最初なんですよね」
「そこからは口を開けば両親に、ドラマーになるんだ、ドラムを買ってくれ、とずっと言ってたんですけど、バイオリンもそうそうに飽きて惰性で続けてたんで、『お前に楽器はもうやらせん』ってことでもう全然取り合ってくれなくて。でも、4年間かけて口説き落としたんですよ。ちょうどアルゼンチンにいた時期で、お友達ができなくてフラフラしてたので、可哀想だということになり、とうとうドラムを買い与えてもらったんです」
「で、ドラムって楽器は面白い!友達と合わせて、あ、人と合わせるって面白い!って。そこから始まって、次に音楽を聴き始めて、あれ?音楽って面白い!って。ちょっと人と違う順序を辿ってますね」
そんなシシド・カフカさんがシングル「愛する覚悟」でデビューしたのは2012年のことでした。
「ヴォーカルでデビューが決まって、ドラム・ヴォーカリストっていうスタイルにしようって決まったのはその後なんですよ。最初、お酒の席で『ちょっとお前さ、ドラム叩けるんだから、叩きながら歌ってみれば?』って言われて、『いや、そんな大変なことできませんよ』って」
「でも、これは自分の大きな武器になるなっていうような感覚もあったので、そこから1年以上かけてブラッシュアップして、やっとデビューっていう感じだったんですよね」
7月25日にリリースされたシシド・カフカさんのニューアルバム『DOUBLE TONE』は、映画『リメンバー・ミー』のエンドソングなど、豪華なアーティストとコラボレートした“セッション盤”と、ご自身が作詞し、ドラムも叩く“オリジナル盤”からなる2枚組。2枚目のオリジナル盤は、アルゼンチンにちなんだ“トランカスタイル”というテーマで制作されたそうです。
「“トランキーロ(Tranquilo)”ってスペイン語で『落ち着いている』って意味なんですね。で、英語の“Style”と合わせて。ブエノスアイレスで『最近どう?』って聞かれた時に『トランカスタイルかな』って答えるのが流行ってるっていう話をアルゼンチン人に聞いたんですよね。『まぁ落ち着いてていい状態だよ』っていう意味で使うらしいんですけど、これはなんて素敵な言葉なんだ、私が欲しかった言葉だなと思って、とりあえず人生の一つに掲げてたんです」
「今回、その後にオリジナルの方の作詞の制作に入ったので、歌詞を書く時の自分の気持ちを“トランカスタイル”にしておくっていうことで、テーマに挙げて。で、ホントに曲に呼ばれるように素直に言葉を紡ぐ、そういうのを肝に銘じて書こうって」
シシド・カフカさんは今回のアルバム『DOUBLE TONE』についてこんなこともおっしゃっていました。
「凄く肉厚が1枚がまた出来たかなと思っているのと、今の自分自身が考えていることを素直に言葉にできたので、そういった意味でもいろんな方にぜひ聴いて頂きたいなと思ってます」
「凄く肉厚が1枚がまた出来たかなと思っているのと、今の自分自身が考えていることを素直に言葉にできたので、そういった意味でもいろんな方にぜひ聴いて頂きたいなと思ってます」
「昔から似合うこと、できること、やりたいことっていうのは全部チグハグだなっていうのは思っていて、それはまだ探っている最中ですけど、今回、セッションでいろんな人にいろんな服を着せていただいたところもあって、そこでも見つけていけるかなというふうには思っています」
女優としても活躍していて、NHKの連続テレビ小説『ひよっこ』や、TBSのドラマ『カンナさーん!』などにも出演したシシド・カフカさん。演じることについてはこんなことをおっしゃっていました。
「なぜだか演技の仕事はまったく緊張がないんですよね。音楽のほうがぐっと緊張しますね」「まだわかりきってないところもあるんだと思います。ぬわ〜ってとやってみて、『今のでOK?あ、そうだったんだ』って。まだその域だったっていう。OKだって言われたらOKなんで。それは後で放送を見て、自分で答え合わせするっていう」
「(自分が女優として出演した作品は)1回は見るようにしています。照れます。私が出てきた途端に空間が歪んでる気がします。『あ、まだけがしてしまった…』と思いながら(笑)」
最後にシシド・カフカさんはご自身にとっての挑戦についてこう話してくれました。
「挑戦とは・・・月並みですけど“進んでいくこと”なのかなと。私にとっては。何事も選択しながら挑戦していくっていうことが自分自身の人生においてはありますかね」
「現状維持、キープするっていうのも凄く大変なことじゃないですか。それも変化をし続けなければ現状維持はできないので。そういった意味で歩みを進めていくっていうのは挑戦なんだなと思います」
番組では、そんなシシド・カフカさんの挑戦に関するメッセージを色紙に書いて頂きました!こちらを1名様にプレゼントします。このホームページのメッセージフォームから「シシド・カフカさんの色紙希望」と書いてご応募ください!